最新ネイティブ・アメリカン・ミュージック情報
以前もお知らせしたインターネットとMp3を使って「あなたを美と謎の世界に誘う」ネイティブ・アメリカン・ミュージック専門の放送局 NativeRadio -- Your Portal to Beauty and Mystery のアドレスが変更になっていたのであらためてお知らせする。ストリーム放送のチャンネルが3と4、6から9までの6チャンネルに変更されている。#3は「ネイティブ・アメリカン・ミュージック・アワード(NA音楽大賞)2001」の受賞曲、#4は「ネイティブ・アメリカン・ミュージック・アワード2003」の受賞曲、#6が本放送で各ジャンルが取り混ぜてあるもの、#7はトラッドな「パウ・ワウ・ミュージック」、#8はネイティブ・アメリカンのヒップホップ、#9は昨年の「ネイティブ・アメリカン・ミュージック・アワード2004」を流している。ぼくはふだんは、ネイティブ・ラジオがおすすめのカットを放送してくれるストリーム6を基本的にはバックグラウンドで流している。今放送されている曲を演奏しているアーティストやタイトル、カバージャケットがホームページの一番上に掲載されるようになっているのも便利だし。
NativeRadio -- Your Portal to Beauty and Mystery
今年の2月に「ネイティブ・アメリカン・ミュージック・アワード2005」が開催されて各賞が発表されて、もうしばらくするとそれ専用のストリームがオープンされると思うのだが、今年受賞したなかでいちばんの注目が「ワレラ(Walela)」という3人の女性グループ。「ワレラ」というのはチェロキーの言葉で「ハチドリ(ハミングバード)」のことで、3人の女性ミュージシャンに霊感を吹き込んだ存在だとされる。それは「空飛ぶ宝石」ともいわれている世界一小さな鳥のことで、3人のミュージシャンとは、リタ・クーリッジ、妹のプリシラ・クーリッジ、そしてプリシラの娘、つまりリタの姪のローラ・サターフィールド。リタ・クーリッジは、こ存知のようにロックンロールの世界でも大御所で、グラミー賞の受賞者でもあり、70年代に自分にチェロキー一族の血が流れていることをカミング・アウトしたことでも知られる。プリシラもロックの世界では著名な存在でボブ・ディラン、ロービー・ロバートソン、ウィリー・ネルソンらのコーラスを歌っていたこともある。そしてプリシラの娘のローラは、ロービー・ロバートソンが「白いバッファローの娘」にたとえたほどの逸材。この3人の女性がアメリカのなかに点在するネイティブ・アメリカンの国々の独立自治を守るための基金集めのコンサートをおこなったものが「Walela Live In Concert」としてCD、DVDが発売されている。悲しくて切なくて勇気が湧いてくるようで祈りとスピリットにあふれた出来となっている。ワレラの最初のデビューアルバムは「Walela」でこれにはチェロキー・バージョンのアメージング・グレースがおさめられているし、セカンド・アルバムは「Unbearable Love」(忍び難き愛)といってネイティブ・アメリカンのハートとスピリットを感じさせるものでどちらもおすすめ。個人的には「I Have No Indian Name(わたしにはインディアンネームがない)」という歌が気になっているのだが。Amazon.co.jpでもすこしだけ試聴できる。もちろんネイティブラジオでも最近はしばしば耳にするので、要チェックだ。
- ワレラのホームページ
- 「Walela」on Amazon.co.jp
- 「Unbearable Love」on Amazon.co.jp
- 「Walela Live In Concert」on Amazon.com
- 東京都町田市にあるKOKOPELLI 〔ココペリ〕ショップや島根県松江市のアースロッジでも彼女たちのアルバムを扱っています。
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