チェロキーに伝えられた予言 #05
だから彼らにはこれから起こるだろうことがわかっていた。物事の速度が少なからず速まるだろう。地球をまるごと覆いつくすように蜘蛛の巣が張られて、人びとはこの蜘蛛の巣をつうじて会話を交わすようになる。話をするためのこの蜘蛛の巣(電話)が地球の周囲に作りあげられたとき、東の方からいのちの御しるしが姿をあらわすけれど、しかしそれは傾いたままの死(ナチの鉤十字)を運んでくる。それは太陽を引き連れてくるだろう。だが太陽そのものはいつの日にか、東ではなく、西の方に高くのぼるだろう(日本帝国の旭日)。
エルダーたちはこう言った。「東に太陽が昇るのを見、その東でいのちの御しるしが裏返しになり傾いたままであるのを見るとき、とてつもない死がこの地球にやってくるのをおまえたちは知るだろう。グレイトスピリットが再びその手で地球をつかまえて激しく揺さぶることになるのだ。このときの震わせ方は、最初の震わせ方などとは比較にならないぐらい激しいものになるだろう」
いのちの御しるしが裏返しのまま傾いている形を、われわれは「スワスティカ」と呼ぶし、東に昇る太陽とは日本の旭日旗のことだ。これらふたつのシンボルはアリゾナにある石に彫り込まれている。それらのシンボルを掲げたふたつの旗を目にしたとき、エルダーたちはそれが地球が再び揺さぶられることのしるしであることを知ったのだった。
守護されるべき火のより悪い誤った使われ方のことは「灰のつまったヒョウタン」と呼ばれている。その灰のつまったヒョウタンが空から落ちるだろうと彼らは言った。それは人びとをして、大平原を焼き尽くす野火のなかの草の葉のごとくにしてしまうだろうと。そしてその後はいくつもの季節が過ぎてもなにひとつ地面から生えてくることはないだろう。原子爆弾、それが灰のつまったヒョウタンのことであり、アメリカの歴史のなかで最も堅く守られた極秘事項だったが、エルダーたちは1920年にはすでにそれについて話さなくてはならない思いに駆られていた。
あのとき彼らが国々の連盟に加わることができていたならば、当然彼らはそのことについて話をし、それが間近に迫っていることを伝えていただろう。エルダーたちは時の大統領のルーズベルトとなんとか接触を持ち、灰のつまったヒョウタンの使用を思いとどまらせようとした。なぜならそれを使うことは地球にとてつもない影響を及ぼし、結果としてさらにひどい破壊をもたらして、三回目の地球が揺さぶられること、第三次世界大戦につながるだろうから。
地球が二回目に激しく震えて、灰のつまったヒョウタンが空から落ちるのを見ることになった後、この大地のもうひとつのはずれで平和を作る試みが為されるだろうことを彼らは知っていた。西海岸における平和の試みが失敗に終わったので、彼らは特別な家をこの亀の島の東海岸に建設することになるだろう。この家には地球のありとあらゆる国々や人びとが集まってきて、「雲母の家」と呼ばれることになり、沙漠の上の雲母のように、それは輝くだろう。(不定期につづく)
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