ネイティブ・アメリカンに残る言い伝え 目次 2004.03-2010.01
Native American Story
このブログをはじめてからこれまでに紹介したネイティブ・アメリカン諸部族の「言い伝え」のリストを作った。Native Heart blog のカテゴリーでいうなら「Native American Story」におさめられているものだ。もとよりこれは現在進行中のもののリストなわけだが、読者が過去記事にアクセスしやすくする意味もあってのものである。ほとんどがこのネイティブ・ハートではじめて紹介したものだが、なかには他の媒体に発表したものも数編ふくまれている。本ブログの「おはなし宝箱」で紹介した「物語」と「言い伝え」の違いは、「教えについての色合いの強いもの」「予言」とされるもの、話を聞く年齢が幼年期を過ぎた世代を対象にしてあるものが中心の点であるが、重なっているものもあるかもしれない。厳密な違いはなく、気分に応じて分けた。これらのなかには今のわたしたちを取り巻いているさまざまな状況を変える力になるものもあると思われるので、あなたが人生という旅を続ける羅針盤としてお使いいいただければ幸いである。
Revised Friday, January 22, 2010
言い伝え 目次 2004.03-2010.01
- ストロベリー・ラブ・ストーリー
いちごは、なぜ、いかにして、つくられたか? - オオカミの争い
一人のチェロキーの年寄りが、孫たちを集めて、人生について教えた話 - 人生を教える物語
部族不明 人生という旅についてあらかじめ知っておくべきこと - もうひとつの「ひとが死ぬ理由」
ウエスタン・ショショーニに伝わる言い伝え - チェロキーの生きる世界
チェロキーの人たちの信仰についての覚書- チェロキーの生きる世界 #1
数字の4と7についての言い伝え
- チェロキーの生きる世界 #2
数字の4と7についての言い伝えのつづき
- チェロキーの生きる世界 #3
松や杉やひいらぎやローレルを大切にする理由
- チェロキーの生きる世界 #4
チェロキーの人たちが必ず神聖なものと考えるもの
- チェロキーの生きる世界 #1
- 七人の兄弟(セブン・ブラザーズ)
この世界でいかに生き抜いていくかを伝えるセネカに伝わる物語 - バッファローと野ネズミ
平原インディアンに伝わる教えのおはなし 部族不明 - 七つの火の予言 The Prophecy of the Seven Fires
グランドファーザーのウイリアム・コマンダが一族に伝わるワムパムという帯の図柄を解読して公開したもの - ショショーニとパイユートが仲が悪いのはなぜか
- 太陽はどうして月を追いかけるのか?
- プレアデスの話 ノミのバアキルと彼の5人の妻
狩猟採集の民ヨクートに伝えられていた「5人の妻をめとったある若者」の言い伝え - プレアデスの話 補遺
- すべての人間たちの母親
カナダの西海岸ブリティッシュ・コロンビアに暮らすオカナゴン一族の言い伝えにインスピレーションを受けて作った歌 - 夜空にはなぜ無数の星が散らばっているのか知っていますか?
プエブロの人たちの言い伝え - チェロキーに伝えられた予言
1986年にアラスカ州で南北アメリカの先住民の代表が集まって会議を開いたときに、チェロキー一族のリー・ブラウンによって世界に公開されたものの要約(全8巻)
- スピリットチャイルド アステカ・インディアンが残したキリスト降誕の祭文
アステカの詠唱者たちが「ウエウエトゥル(huehuetl)」と呼ばれる立てて使う皮製の太鼓と、「テポナツリ(teponaztli)」と呼ばれるふたつの音色を奏でる木製の長い打楽器に合わせて暗唱したキリスト像 - 犬たちの選挙の話
「自分たちのところでは2500年間ぐらい選挙なんてしないでやってきたのだ」とラコタのエルダーだったレイム・ディアー爺さまも言っていた。 - 冬の北斗七星と夏の北斗七星
昔、それはおそらくまだ人間がこの星にやってくる以前の話 - インディアンは楽園から追放されなかった
アダムとイブのふたりのお隣で暮らしていたインディアンの家族の話 - 絶望のなかで希望を見つける小話
これは昔ラコタの人に聞いたお話しです。絶望のなかの希望について語るには、今のわたしたちの状況はふさわしいかも知れません - 母グマが子グマたちに聞かせた歌(ツァラギ、チェロキー)ある日、ひとりの猟師が森のなかを歩いていると、近くの洞穴から歌が聞こえてきた。そっと近づいて穴の中をうかがってみれば、それは母グマが子グマたちに、猟師に追いかけられたときの注意を歌にして聞かせている歌だった
- 7つの雷の予言7つの雷の予言は、そういうものがあるというふうに受けとめてもらえるとありがたいものです。できるだけそのまま、要点のみを伝えるようにします。なにも隠さず、なにも付け加えることなく。だから、ここにある以上の説明を求めないでください。ぼくには答はありません。予言を一読すれば、これが「アストラン」の人たち(アメリカ合衆国南西部の、ショショーニ、ユート、ホピをふくむプエブロの人たちから、国境の南のメソアメリカのアステカやトルテク、オルメカ、マヤなどの影響を色濃く残しているタマユマラ、ラカンドンなどユト・アステカン語族の先住民たち)と関係があるらしいことはわかります
- グレイトスピリットと火の関係ミシシッピ川の中流域から下流にかけての土地で暮らしていたチョクトーの人たちの言葉では「偉大なる精霊グレイトスピリット」のことを「ハシタリ」という。その意味は「真昼の太陽」である
- 働くことが目的で働く人たちこれはネイティブ・アメリカンの笑い話ではなく、メキシコのある漁師の話
- 人生という教え (部族不明)そのインディアンのチーフには息子が4人いた。彼は息子たちに物事を簡単に判断しないことを学んで欲しいと考えたすえ、4人の息子をひとりずつ、順番に、はるか遠方にある一本の梨の木のところまででかけて、その樹の世話をしてくるように言いつけて送り出すことにした
- 病を癒す儀式の起源(アパッチ一族の言い伝え)病気の人を癒すための儀式がどのようにしてはじまったかをお話ししましょう
- 「美しい国」は誰が創られたのだろうか?文字を持たなかったシャイアンの人たちの歴史は、たくさんのシンボルが散りばめられたこのようなお話しとして伝えられてきた
- 雲の人ネイティブ・ピープルの世界では、雲の中には人が住んでいるとされている。雲が人間の形になることがしばしばあるからかもしれない。誰かの横顔にそっくりな雲をあなたも見たことがあるだろう。雲のなかの人は「クラウド・ピープル」と名づけられている。そこでひとりの雲を見る少年の話をしておこう
- ハチドリに生まれかわった若き戦士の話 アパッチウインド・ダンサー、「風の踊り手」という名の、ひとりの若き戦士のことを、今に語り継ぐ、アパッチ一族の伝説について、お話ししよう
- 悟りはどこに隠されているのだろう ラコタ一族のお話 作者不明創造主が、自らのお創りになられたものすべてを呼び集めてこう言われた。「実は準備ができるまで人間たちから大切なものを取りあげて隠しておこうと思うのだ。それは自分たちのリアリティを創りだしているのは他ならぬ自分たちなのだというサトリなのだが」
- あなたは小さな人たちの姿を見たことがあるだろうか?環太平洋のネイティブ・ピープルにほぼ共通しているもののひとつに「小さな人たち」の言い伝えがある。ハワイ諸島にも、ポリネシアの人たちがやってきたときに出会った小さな人たちの言い伝えがたくさん残っていたし、日本列島の北海道島のアイヌの人たちにも、コロボックルの話が伝えられている。
- 巨大な岩山の上の7人の娘たち(カイオワ一族の言い伝え)だれも思い出せないぐらい昔のこと、カイオワの人たちの一団が広大な草原のなかを旅して横断している途中、大きな川の岸辺で野営をすることになった。野営地の近くには熊をやっている人たちがたくさん暮らしていた。熊のなかの人たちはカイオワの人たちの匂いをかぎつけた。
- 植物の兄弟たちをいかに敬うべきかを教えにきたメニー・ウォークスという名前の乙女の話 (部族不明)昔あるところに「たくさん歩く(メニー・ウォークス)」と名づけられたひとりの子どもがいた。女の子で、その名のとおりどこまでも歩いていく娘だったが、いつも自分が誰かすら思い出せなくなって帰ってきた。そういうときその娘は一番の年寄りや一番賢いものを探し出して、その人たちに、うやうやしく頭を下げ、自分が誰なのかを思い出すまで質問を続けた。
- 大地のスピリットたちへのささげもの造物主ががタバコを地球に作り出した理由は、人間たちがタバコを通して他ならぬスピリットたちと、自然と、創造主と、相互にわかり合うためだとされる。古来からタバコは祈りのための神聖な薬草とされていた。
- アホウドリ・メディスン アイヌの伝承昔々、何年も前のこと、アイヌの間に悪い病気が流行して、たくさんの人々が死んた。当時、善良で名誉あるトキランゲという名前の男がいた。さて、この男が不思議きわまりない夢を見たことがあった。夢のなかで彼は、人々が列をなして集まっている非常に大きな家を見た。列の先頭にはひとりのチーフが立っていた。彼はこう言っていた。
- 少しずつでものぼり続けることを教えるティーチング・ストーリーこれはあるインディァンの村の話だ。ある日、一頭の年老いたロバが涸れ井戸の深い穴に落ちるという事故が起きた。ロバの飼い主だったインディアンの爺さまが穴の縁から下をのぞきこんで、なんとかしようと考えている間、ロバは悲壮な声で何時間も鳴き続けた。
- 話しかけてくる不思議なサボテンであるペヨーテの伝説が読みたいときは話しかけてくる不思議なサボテン、ペヨーテについてのこの話の続きは、エンセオーグ(entheo.org)の Love S. Dove さんのブログでお読みください。一晩中続くネイティブ・アメリカン・チャーチのミーティングの起源を教えるかのようなストーリーです。
- 新しいスタイルの動物園や水族館が生まれているというネイティブ・アメリカンに伝えられたいくつもの物語を学んでいくうちに、まず気がつくのは、自然界においては人間と動物たち、人間と植物たち、人間と鉱物たちが共通のスピリットを分けあっているという彼らの「世界観」だった。狩人はだから自分の犠牲となる動物のスピリットに絶対的に尊敬を払わなくてはならない。木を切るものはその木のスピリットに尊敬を払わなくてはならない。石を動かすものはその石のスピリットに尊敬を払わなくてはならない。
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