あなたは「最も偉大なネイティブ・アメリカン」って誰だと思いますか?
5年前、ネイティブとノン・ネイティブのあいだに理解を打ち立てることを目的に教育と啓蒙活動をはじめたレッド・ルーツ・エデュケーショナル・プロジェクト(RREP)という組織の中心人物であるテリー・ジーンさん(女性編集者、オーガナイザー)が、今、個人的に「最も偉大なインディアンは誰か?」という「とてつもないテーマ」(北山耕平談)のもと、Eメールでの投票を呼びかけている。そしてつい先日、さまざまな部族から211人の偉大なインディアンたちの第一次選考を通過した候補者たちが発表された。科学者、バレリーナ、作家、詩人、俳優、ミュージシャン、伝統的歌手、ポップ・ロック・シンガー、カントリー・シンガー、ビジネスマン、雄弁家、部族のチーフ、スポーツマン、土器師、教師、学者、政治家、活動家、コミュニティのリーダー、教育者、ジャーナリスト、宇宙飛行士、偉人、予言者、平和運動家、スピリチュアル・リーダー、セレモニアル・チーフ、軍属・軍人、戦士、前の世界の生存者、物理学者、医師、組織など、アメリカ・インディアンの世界では図抜けた「セレブたち」が集められている。これを読まれている方たちにもおなじみの人たちがいるかもしれない。有名人をひろってみると、コメディアンのウイル・ロジャース(チェロキー)、ギタリストのロビー・ロバートソン(モホーク)、エルヴイス・プレスリー(チェロキー)なんてひとたちまで、クレイジー・ホース(ラコタ)、スゥイート・メディスン(シャイアン)、レツド・クラウド(ラコタ)、ブラック・エルク(オグララ・ラコタ)、チーフ・ジョセフ(ネスパース)ら名だたるチーフや精神的指導者と一緒に名を連ねている。またAIMの創設者のひとりであるデニス・バンクス(アニシナベ)や、作家のシャーマン・アレクシー(スポケーン)などという人たちも顔を出している。ネイティブ・アメリカンのなかの過去現在を問わずに名をなした人、名をなしつつある人たちの出身部族や、来歴や、功績をひとつひとつ読んでいくだけでも、とてもおもしろい。別にネイティブ・アメリカンではなくても投票できるらしいので、関心のある方は該当ページの注意事項をよく読まれたうえで、Eメールで投票に参加してみるのはいかがだろうか? でもさ、これって「最も偉大なアジア人」とか「最も偉大なヨーロッパ人」みたいなものじゃないのかなぁ。
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Comments
エルヴイス・プレスリーってチェロキーだったんですか。初めて知りました。
勉強になります。
というわけで、ネイティブ・アメリカンでTBさせていただきました。
Posted by: 湖南 | Wednesday, September 14, 2005 07:03 PM