魔法のごとき夜 六甲山から帰り着いて
神戸の六甲山中腹にある六甲山YMCAでランド・アンド・ライフが主催して開かれたワークショップ『風をひらく 第2章「聞くことと 見ること」』とお話会を無事に終えて新神戸からのぞみに乗り新横浜に着いたときには夜10時を過ぎていた。神戸から横浜まで車窓からは常にフルムーンが見えていた。一年で最も明るい満月である。深夜12時を回ろうかという頃家に戻ると月見まんじゅうが用意されていた。まんじゅうを口にほおばりながら、前夜のたき火を囲んでときおり森の黒々とした木立越しに眺めた丸い明るい月をぼくは思い出した。なによりもワークショップおよび翌日のお話会に参加いただいき、同じ時間を共有することができた合計で40名近いみなさんのひとりひとりにお礼を言いたい気持ちです。とりわけ17日の夜には、風をひらくワークショップのあと、満月に近いグランドマザー・ムーンに見下ろされ、木々の黒い影のなか、とても充実した魔法のような夜を過ごせました。ちょうど良い大きさのたき火が夜8時頃から深夜遅くまで焚き続けられて、火が踊るのを見ながら輪になって話をすることができたことを、ありがたく思い起こしています。実に見事に——大きくならず、かといって小さくもならずに——燃え続けたたき火でした。やはり火を見ながら夜遅くまでお話しをするというセッティングは、他のなにものにも代え難いものがあります。おかしな話ですが、青い夜に包まれながら数千年前にもにたような状況下で火をみなで見つめながら話をしていたような気がしました。
このような機会を与えてくれた呼びかけ人である辰巳さんと梅井さんと切東さんという3人の底力ある女性たちに感謝します。そこでなにを話したかと言うことは、その場を分けあったみんなとの共通の秘密にしておきましょう。きっといつか力になるはずです。前回の最初の六甲山ワークショップも、今回も、六甲山のスピリットに守られているという気持ちが最後までとぎれることなく続いていました。おかげて六甲山という山にぼくは強い愛情を感じています。また早朝に気功をご指導いただいた臨床心理学者でタッピング・タッチというからだとこころと地球を癒す技法の発案者でもあり、平和憲法の守護者としての決意をもつ中川一郎さんにもお礼を言わなくてはなりません。みんなのからだとこころを朝の森の心地よい空気のなかでときほぐし、われわれがパンツをはいた猿であることを自覚させていただき、元気をたくさん分けていただきました。なお、昨日のお話会にだけ参加するためにわざわざ来ていただいた10名近い虹と光のスピリットを分けあってくれた眼に稲妻を宿した魔女たちにも感謝します。時代が大きく変わってきていることを彼女たちは実感させてくれました。ストーリーテリングというものは、話をする人間だけでなく、聞く側の意識が同じくらい大切な場合があります。話というのは、聞く人たちの準備がどのくらいできているかによって深くもなれば浅くもなるものですから。話をした人間として言わせてもらえば、とても良いエネルギーの交流が行われ、話したあとも疲労はほとんど残らず、みななにか去りがたい気持ちを六甲山に残すことができました。最後に今回のワークショップに遠くから、東京、鳥取、九州などから参加していただいた方々の美しいスピリットたちにもお礼を。願わくば、偉大なる精霊が、われわれに祝福の微笑みを、お向けくださいますように。
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Comments
北山様が神戸から帰宅される19日、私は書店で以前より読みたかった『ジャンピングマウス』を見付け、手に持ちあの満月を電車の中で見ながら自宅へ嬉しさいっぱいで持ち帰るところでした。もしかしたらちょうどすれ違っていたかもしれませんね。
素晴らしい本でした。まだ本当の素晴らしさの全部をわかっていないと思います。だから1度だけではなく、何度も読み返しています。1度ではわからない奥深さを感じましたから。
また神戸にぜひいらしてください。
素敵な本をありがとうございました。
Posted by: Naa | Wednesday, September 21, 2005 06:29 PM