大勢順応じゃないというのはこういうことなのかも
地球を転がし続ける偉大なロックンロール・バンドであるザ・ローリング・ストーンズの最新アルバム(まだ「アルバム」と言っていいんだよね?)「A Bigger Bang」が9月5日にリリースされる。すでにこの「ひさびさの名作」との呼び声の高いアルバムのなかからシングル・カットされた「Streets Of Love」が8月22日にリリースされて、スペインではすでにチャートのトップに居座っているし、彼らのワールド・ツアーも8月21日のボストンを皮切りにはじまっている。ミック・ジャガーがニューズウイーク誌のインタヴューに語ったところによると、次のアルバムに収められている「Sweet Neo Con(ネオコンはおいしい)」という歌は、あからさまにブッシュとその仲間たちのやり方を批判しているものになっているらしい。歌詞のなかの一節は次のようなものだ。
「You call yourself a Christian, I call you u a hypocrite / You call yourself a patriot, well I think you're full of shit.」
「あんたは自分のことをキリスト教徒だと言っているようだが、おいらに言わせればな、おめえは偽善者さ。あんたは自分のことを愛国者と言っているようだが、おいらから見りゃあ、おめえはとんでもねえ糞野郎だ」
すごいですね。さすがストーンズのミック・ジャガーではありませんか。世界中のミュージシャンが腐りきって大勢に順応していたわけじゃなかったのですね。もともとロックというのはそういうものなわけで、筋金入りの(まつとうな)不良とは彼のような人のことをいうのかも知れません。バンドのギタリストでこちらも筋金入りのクールな不良だったキース・リチャーズは、でも「歌詞の内容に」少しだけ浮かない顔だとか。なぜなら彼は今アメリカに生活の拠点を移しているから。インタヴューでのふたりの言葉がおもしろい。
ミック・ジャガー:「思ったことをまっすぐ言ったまでさ」
キース・リチャーズ:「あまり比喩的な表現とは言えないがね」
少なくともアメリカで暮らしているわけではないミック・ジャガーは「おれはまったく心配なんてしていないさ」と笑い飛ばしている。この「よりでっかいバーン(A Bigger Bang)」には他に「最大のあやまち(Biggest Mistake)」「またおまえかよ、よしてくれ(Oh No, Not You Again)」なんて歌もはいっている。アルバムの発売はもうすぐだ。さっそく A Bigger Bang (試聴もできるぞ)を予約しなくては。
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Comments
こんにちは!
初めてコメント残させていただきます。
前日の言論の自由に関する記事を読んだ時も強く感じさせられたのですが、自分の理想とする世界と現実との格差、そして必要悪と呼ばれるものの存在に胸がドキドキとする思いです。はたしてその理想と現実の間にある溝は埋められるのでしょうか?諦めることなく個人的にでも強く理想の世界を求めて働きかけていけるよう自分自身に言い聞かせ続けていこうと、今はそれぐらいのことしか思えませんが、北山さんのブログを拝見する度、いつもそう感じております。
思いつくまま、感ずるままに書き込みさせてもらっています。それでは。。。
Posted by: tu-ka | Monday, September 05, 2005 03:51 PM