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Tuesday, September 27, 2005

ポジティブな批判はありがたきもの

「批判されることが好きな人は誰もいない。だが批判というのは沙漠に吹く風のようなもので、やわな茎を激しく打つことで植物が用心のために根をさらに深くはるように仕向ける働きをすることもある」
ポリンガイシ・クォヤワヤマ ホピ

この場合の植物とは当然トウモロコシのことである。ホピの人たちは農耕の民としてトウモロコシと深くつきあって過ごすから、トウモロコシの気持ちがよくわかっている。沙漠で吹く風は、穏やかなものとばかりは限らない。ときには砂嵐となって、人間が戸外に出ることすらできなくなることだってあるのだ。トウモロコシたちも激しい強風にあおられる。しかし強風に吹き付けられたトウモロコシは、そのことを察知するとさらに地中に根を深くはって、しっかりとそれに耐えようとする。人間も同じように自分がこうなりたいという絵をあらかじめ頭のなかに描かれていて、それにむかっていく。頭のなかに自分がこうなりたいと思えるものの絵を描くことを、普通ネイティブの世界ではヴィジョンをもつという。そしてヴィジョンはわれわれを導く。ヴイジョン通りの道を進んでいれば問題はないが、時としてわれわれはその道から外れることがあり、するとそこにさまざまな軋轢が生じる。もめ事に巻き込まれたりするわけ。人生にも砂嵐が吹くことがある。もめ事が自分の身に降りかかると言うことは、自分の生き方が自然と調和していないぞと自然が教えてくれていることでもあるのだな。そうしたとき人間が人間の力になれるひとつの方法が、批判をすることである。ネイティブの社会においてはエルダーというのはしばしば人間の生き方について批判をするものである。もちろんその批判は、ただ単にその人間をだめにするためのものではなく、批判によってその人間の力になるためのものである。最近の言葉で言うなら、ポジティブなフィードバックとなるが、それこそがまっとうな批判というものであるだろう。エルダーの与えてくれる批判は、われわれがしっかりと大地に立つためにはありがたいものである。必要なときにそうした前向きな批判を与えてくれる存在が必要なのだ。

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原発を推進する人たち、
憲法を改正しようとする人たち、
国民投票法や教育基本法や共謀罪を制定しようとする人たち、
石油の利権を巡って戦争を仕掛けている人たち、
お金やメディアを使って人々の意識をコントロールしている人たち、
様々な方法で世界中のネイティブピープルたちの権利を
不当に奪っている人たち、
知れば知るほど悲しくなります。
泣きたくなります。
怒りもこみ上げてきます。
自分に何が出来るのだろうかと思い、悩みます。

そして同時に、彼らのやり方や考え方に対して
批判のバイブレーションを持っている自分に、
自己嫌悪と共に、悩み、葛藤していました。

批判をしてはいけない、
それは対立を産むことであり、
対立のバイブレーションを持った時点で戦争に加担していると。

権利を奪ったり、奪おうとしている人たち、
彼らも同じ仲間(兄弟)であり、彼らも苦しんでいる。

彼らの未来を、明るく輝かしいものとして描けない限り、
調和のとれた未来は訪れない。
彼らを心から愛したい。
でも、批判や怒りも拭えない。

ポジティブな道を(主に頭の中でグルグルと)模索しながら、
心の中に産まれてくる批判を押し殺し
無意識に批判をしている自分を責めながら、
答えが見えないまま今日まで来ていました。

「ポジティブな批判」というメッセージは、
大きな光と希望を感じさせてくれました。

夏至という大きな節目でこのようなメッセージに巡り会えた事、
心から感謝します。

すべての命が平和でありますように。

Posted by: タカ | Thursday, June 22, 2006 at 02:54 PM

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