聖なる泉に祈りの棒を奉納するホピの図
今回「Peace」な写真(本ブログのサイドバー上段)として選んだのはエドワード・カーティス(Curtis, Edward S., 1868-1952.)が1920年頃に撮影したひとりのホピの写真。いましも彼は「パホ」と呼ばれるプレイヤー・スティック(祈り棒)を彼らの聖地のなかに湧き出している泉に奉納しているところです。パホを祈りの捧げ物にすることは、今も昔もホピの人たちにとっては日常的なことでした(「棒」と「捧」は字がよく似てるね)。ホピの社会ではあらゆる儀式や祈りの場でこれが用いられるのです。先端を黒塗りにして他を緑色に塗った二本の割り箸のごとき棒と、鳥の羽根をコットン(木綿)の糸でつなぎ合わしたもので、さまざまな場所、とくに聖地の泉などのスピリットたちに、そのありがたい力を求めて奉納されました。彼らはこうした力の場所を「神社(shrines)」と呼んでいます。信仰の原点を見る思いがしますね。パホのデザインはみな違っていますが、どのパホも特別に念を入れて特別な時に男たちによって作られました。写真の人物は典型的な昔のままのホピの男性の髪型をしています。余談ですが現代のホピの人たちのなかにもこの男性のような髪型をしている人はいますが、着るものはわたしたちと同じようにウエスタンスタイルの洋服です。
(写真をクリックすると大きな写真が見れます。そこからさらに写真の下にある「Higher resolution JPEG version」という部分をクリックすると、より鮮明でさらに大きな画像が得られます。環境によっては読み込むのに時間がかかるかもしれないけれど、一見の価値はあります)
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