人生というのは儀式の連続である
「荒れ果てた大地や空気や水、絶滅しかけている人、動物、そして植物、蔓延する薬、自殺、家族の離散。こうしたことはどれもみな、いつわりの儀式が引き起こした結果である」バーネィ・ブツシュ ショウニー一族の詩人・作家
ネイティブ・ピープルの視点から見ると、人生はことごとくが「儀式」である。やることなすこと一から十までが儀式であり、どのようなものであれわれわれがとりおこなう儀式は必ず自分たちの人生に結果としてもたらされる。だから、もしかりに他人に向かって呪詛や呪いのようなバッド・メディスンを仕掛けることは、そのまま自分自身にむかってバッド・メディスンを仕掛けることでもある。いつわりの儀式を続けることは、つまるところ自分自身を破滅に導くものであるだろう。自分の人生を検証して、そこから調和が失われているときには、われわれはいつわりの儀式、正しくない儀式をしているのである。なにものであれ礼を失した取り扱いをしているときには、その対象が人であれ動物であれ植物であれ鉱物であれ、いつわりの儀式、正しくない儀式をしているのである。そうした儀式は、われわれ自身にたいして影響を及ぼすのみならず、必然的に他のすべての物事にも影響を与える。われわれは自分に与えられた力を正しく用い、正しい儀式のみを行うようにしなくてはならない。
バーネィ・ブツシュ(Barney Bush)は1946年生まれの作家。ショウニー一族に生まれ、70年代に全米をヒッチハイクして廻った。コロラドのデュランゴにあるフォート・ルイス・カレッジで芸術と歴史を学ぶ。のちにAIM(アメリカン・インディアン・ムーブメント)に参加し、南部大平原やシャイアンの土地でインディアンのための学校立ちあげに尽力する。詩人であり作家。サンタフェにあるアメリカ・インディアン研究所で創作の指導もしている。代表作「Inherit the blood : poetry and fiction 」(Thunder's Mouth Press, 1985.)など。
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