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Monday, August 15, 2005

そして最後の楽園は地上より消え去った

今回「Peace」な写真(本ブログのサイドバー上段)として選んだのはエドワード・カーティス(Curtis, Edward S., 1868-1952.)が1923年頃に撮影したさながら楽園のごとき写真。「白人がやってくる前——椰子の木渓谷」というタイトルがつけられている。ジョシュア・トリー国立公園という沙漠の公園がロスアンジェルスの郊外、サンバーナディノという町の東に広がっている。とても美しい沙漠で、ロック・バンド「イーグルス」のファースト・アルバム「Eagles」——Take It Easy がおさめられているやつ(1972)——のカバージャケットの背景にもなった。eagles1
この公園の入り口にある保養地がパーム・スプリングスだが、写真はサン・ジャシントと呼ばれる山の東側にある谷間で、カフイラ・インディアンのリザベーションが設置されていた土地の中で撮影されたもの。あろうことかここが後にパーム・スプリングスという沙漠の中の一大保養地に変貌してしまう。ぜひ写真をクリックし、大きな写真にしてこの一枚を見つめていただきたい。南カリフォルニアに暮らしていたネイティブたちが、どんな生活をしていたのかが想像できる一枚である。そしてこのパラダイスは、白人の到来によって永遠に失われてしまった。

(写真をクリックすると大きな写真が見れます。そこからさらに写真の下にある「Higher resolution JPEG version」という部分をクリックすると、より鮮明でさらに大きな画像が得られます。環境によっては読み込むのに時間がかかるかもしれないけれど、一見の価値はあります)

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