コットンウッドの林のなかの居心地の良い野営地
今回「Peace」な写真(本ブログのサイドバー上段)として選んだのはエドワード・カーティス(Curtis, Edward S., 1868-1952.)が20世紀がはじまってすぐの1910年頃にモンタナ州で撮影したあるシャイアンの家族の野営地の写真。「ジャンピング・マウス」のおはなしを語り継いだ人たちでもあるシャイアン一族は平原の民、プレーンズ・ピープルである。北米大陸の大平原は、現在のカナダのアルバータ集からテキサスまでのとてつもなく広大な範囲に広がっている草の海だが、ただひたすらに草原が広がっているのではなく、川が流れているところの周辺にはコットンウッドのやぶがあったりする。この写真が撮影されたのはモンタナ州を流れているタン川(tongue river)に沿って広がるコットンウッドの林のなかに設営されたティピ(移動式簡易住居)の建つ野営地(キャンプ)。コットンウッドの樹は、北米大陸産のポプラの一種で、樹高が30メートルくらいにもなるものがある高木で、平原インディアンにとってはきわめて神聖な樹とされていて、シャイアン一族が夏至の日におこなう年に一度の大例祭サンダンスの際のご神木として御柱にもなる。ヒロハハコヤナギ(Populus deltoides)という日本語名がついている。木漏れ日のなかの居心地の良さそうな野営地であります。(写真をクリックすると大きな写真が見れます。そこからさらに写真の下にある「Higher resolution JPEG version」という部分をクリックすると、より鮮明で大きな画像が得られます。環境によっては読み込むのに時間がかかるかもしれないけれど、一見の価値はあると思います)
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