天の鳥船とはこれのことかな
今回選んだ右サイドバーのトップのピースな写真(Peace)は、亀の島(北米大陸)の北西太平洋沿岸をテリトリーにしていた海のモンゴロイドたちクワキュトル(Kwakiutl)一族のもの。結婚式に船でやってきたゲストたちを撮影した写真だと、撮影したエドワード・E・カーティス(1868-1952)は記している。写真をクリックすると大きな写真が呼び出されるのでぜひ見てほしいが、この北西太平洋沿岸に暮らす海洋の民は、ワタリガラスや鮭への信仰など、おそらく日本列島の先住海洋民たちとも深いつながりのある人たちである(きっと)。船の船首に鳥の形をした人間が立っているのがわかると思う。船の形といい、雰囲気といい、まるで「神武東征とはさながらこのような形の船団でおこなわれたのではないか」と思わせるものがある。これぞ「天の鳥船」ってやつではないのかな。大陸や半島の影響を受けて日本の歴史がはじまる以前の日本列島人の姿を彷彿とさせるものがあるだろう。
この写真のオリジナルは1914年にボストンの出版社である John Andrew & Son が印刷しているから、撮影されたのは20世紀初頭のことである。つまり、そのときまでほとんど「縄文時代」を続けていた人たちがアメリカにはいたということなのである。
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