白いバッファローの女の赤ちゃんが誕生していた!
the baby had prophecy written in her genes (遺伝子に書かれた予言)
AP通信や地元の放送局などが6月7日に流した記事によると、アメリカのケンタッキー州のシェルヴィヴィル(SHELBYVILLE, Ky.)にある食事も楽しめる観光牧場(Buffalo Crossing Restaurant & Family Fun Ranch in Shelby County)で白いバッファローの女の子が人工授精で生まれたという。白い女の子のバッファローはラコタの人たちが聖なる象徴とするもの。彼女はケンタッキーの牧場で飼われていたチーフ・ジョセフという名前のいくつもの賞を獲得した名だたるバッファローの孫にあたるらしい。父親となるバッファローは2001年の9月11日に雷に撃たれて2週間後に亡くなったという。アレン観光牧場はこれまで主に食肉のためのバッファローを育ててきて、現在も1000エーカーの牧場で600頭ほどの食用バッファローが飼育されているが、ボブとジュリーのアレン夫妻は、まだ名前のつけられていない白いバッファローの女の子を伝統に敬意を表して「食用とせず」に育てることにしている。ジュリー・アレンによると生まれた女の子のバッファローは「アルビノ」ではないという。「目が二つとも茶色をしていて、赤くはないですから」と。そして「彼女が晩飯の食卓にあがることはけっしてありませんよ」とボブ・アレンさんは笑って付け加えた。
▽白いバッファローの女の子の写真つき記事がここ The Courier-Journal, Louisville, Kentucky (Tuesday, June 7, 2005) にあります。
▽白いバッファローの女の子が生まれた牧場のホームページ
Buffalo Crossing Restaurant & Family Fun Ranch web site
じつはこの5月にもカナダのブリティッシュ・コロンビアで別の白いバッファローの赤ちゃんが生まれていたのだが、こちらはみんなの期待にもかかわらず数日後になくなってしまったのだった。チーフ・ジョセフという偉大なチーフの名前をもらった偉大なバッファローの孫娘の白いバッファローが長生きしてくれることを祈ろう。
*牧場は日曜日を除く月曜から金曜日まで毎日午前11時から午後6時まで一般に公開されている。
ホワイト・バッファロー・カーフ・ウーマンの言い伝え(ジョン・ファイアー・レイム・ディアー 1967年)
「Native News Update」カテゴリの記事
- ホピの国にこの50年ではじめて建てられたホテルの外観と内装をご覧ください(2009.11.30)
- ローラ・インガルス・ワイルダーが「大草原の小さな家」の初版のある部分を十数年後に書き直していた背景になにがあったか、あるいは野蛮人は人間ではないという無意識に焼き込まれた保守思想(2009.11.03)
- 古代のアボリジニのなかにはウサイン・ボルト選手よりも早く走れた人がいたかもしれない(2009.10.22)
- ネイティブ・アメリカン部族国家会議がホワイトハウスで開催される(2009.10.20)
- 今年ホピのスネーク・ダンスの儀式に非アメリカ・インディアンの見学者の立ち入りが禁止された(2009.10.16)
「☆White Buffalo Calf Woman Story」カテゴリの記事
- チーフ・アーボルが出した最も新しいメッセージを解読する(2007.12.01)
- いつまでも見守ってくれるといいのだが(2006.12.25)
- 白いバッファローと虹(2006.12.13)
- グレイト・スビリットは急いでおられるのか(2006.12.11)
- 白いバッファローの子供は雷に撃たれて死んでしまった(2006.11.28)
The comments to this entry are closed.
Comments