復元されたアイヌの宝「ペラウシトミカムイ」
『アイヌの宝を平取の萱野さんが復元された』
北海道新聞の2005年5月2日の文化芸能面でつたえたところによれば「日高・平取町の二風谷アイヌ資料館(北海道沙流郡平取町二風谷)館長萱野茂さん(78)が、国内でも珍しいアイヌ民族の宝『鍬形(くわがた)(ペラウシトミカムイ)』を1か月がかりで復元し、資料館で展示を開始した」ということである。
ペラウシトミカムイは、道内のアイヌ資料館ではどこも所蔵していなくて、萱野さん自身も約30年前に東京・国立博物館で目にして以来、過去の記憶と文献を頼りに制作に取り組んできたという。長さは約40センチ、幅約35センチで、カツラの板に銅板をはめ込んで作られている。形状などから、和人の持ち込んだかぶとの正面につける「前立て」がルーツと推測され、アイヌの最も古い宝物の一つと考えられてきた。アイヌ民族は鍬形を土の中に保存したため、現在国内での発見例は二十数件にすぎないと記事にある。もともとは祈祷の道具として使われたものであるらしいとも。鍬形は「鍬先(くわさき)」ともいわれるが、けして鍬の先につけるものではない。写真。
また同じことを伝える読売新聞のニュース(記事自体はアーカイブに収められてしまったし、こちらではペラウシトミカムイではなくキラウシトミカムイになっていた)によれば、萱野さんは「体調は良くない」らしい。しかし「実物を見たことのある自分が作らなければと思った。アイヌにこういう宝物があったということを多くの人に知ってもらいたい」と話していた。
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