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Sunday, June 26, 2005

日本列島で今なにが起きているのか考えたことがありますか

「われわれが手を携えれば環境へのホロコーストを終わらせることができる」
アイダ・ガウイ一族(カナダ、ブリティッシュ・コロンビア、
クイーン・シャーロット島)の長老

「ホロコースト」というのは「大量虐殺による絶滅計画」のことである。相手を特定の民族や特定の人間集団とするホロコーストは、人類の歴史を見ればこれまでにいくつも起こってきた。われわれは常にホロコーストの加害者であり被害者であった。ホロコーストは戦争や争いのなかでいつもあたりまえのように起きた。大量虐殺が起こるたびに、われわれはいたたまれなくなって「こんな事は二度と起こしてはならない」と考える。だがホロコーストの対象は人間の集団や組織だけにとどまるものではなかったのである。われわれは地球や環境にたいして人間がなにをしているのかについて、真剣かつまじめに検証しなおすべきときにいたっている。これまでこの惑星では多くの種が絶滅してきた。日本列島においてもしかり。そしてこれからの10年でさらにたくさんの種が滅亡させられてしまうと警告が発せられている。われわれがこれまでやってきた「人間以外のいのち」にたいする念を入れたホロコーストは、なんでこんな事になっているのかを誰にも気がつかせないくらいに、実に手のこんだものだった。時間をとって、どれくらいのいのちが二度と地球に返ってこなくなっているのかに思いを馳せたことがあるだろうか。人間がおこなっているホロコーストのせいで、生物の多様性は失われ、地球はどんどんさみしい惑星になっていっている。すべてが手遅れになってしまわないうちに、なによりも祈りのために時間を割くべきだろう。母なる日本列島の声を聴くために。

arrow2 生物多様性情報システムによる絶滅危惧情報

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