目に見えない世界への入り口
「ひとりひとりの祈りでみんなを助けることができる」トーマス・イエローテイル
1903ー1993
クロー族のメディスンマンでサンダンス・チーフの言葉
目に見えない世界への入り口があるとするなら、それはわたしたちひとりひとりの「祈り」以外には考えられない。ネイティブの人たちはグレイトスピリットの力を呼び寄せたり、その「法」を顕現させたりするものは「祈り」だという。スピリットの世界は、物質世界とは異なる力や法則が支配している。よく「癒し」という言葉が使われるが、これは物質世界のものなのではない。癒しが起こるためにはスピリットの世界の法則にのっとらなくてはならないのだ。奇跡と呼ばれるようなことが起こるのも同じ理由による。憎しみを消し去るのも同じ力の作用であるだろう。その力は、壊れた関係も修復してくれるし、一日二十四時間片時も離れることなく、わたしたちを導いてくださる。どんなにつらいときにだってわたしたちが愛し合えるのもきっとそのおかげなのだ。祈ることでわたしたちはスピリットの世界にはいることが許されるのである。「一日二十四時間が宗教なのだ」といえるのも「内側が祈りで満ちているから」に違いない。この場合の祈りとは、仏典のお経やキリスト教の聖書の一部とか神道の祝詞などを意味しない。それはもっと直接的にグレイトスピリットに向かって語りかけるものなのだ。どういう祈りを意味しているのか知りたい向きは、小生が翻訳した『聖なる言の葉—ネイティブ・アメリカンに伝えられた祈りと願い』を参照されたし。
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