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Tuesday, May 03, 2005

すべてが逆さまの時代

「現代文明というやつは聖なるものがなんたるかをまるで理解していない。すべてがひっくりかえってしまっている」
トーマス・イエローテイル
1903ー1993
クロー族のメディスンマンでサンダンス・チーフの言葉

祈ることとはまったく正反対な方向に向かっているのが今の文明だとイエローテイル爺さまはいうのである。ひとびとは、日常において、ほとんど祈ることを止めてしまったかに見えるではないか。祈るのは、日曜日や特別な時に教会や神社や寺院や霊園などに出かけた時だけ。信仰を持つ人も、自分と同じ信仰を持たない人間がどうなろうと知ったことではないと考えていたりする。もはやそこにはまともなことなどなにひとつない。祈りを忘れて、常軌を逸していることがあたりまえの世の中。ひとびとはいかに他人をだまし、傷つけるかに熱中する。テレビや新聞が好んで取りあげるのはそうしたまともではない人たちばかり。メディアはバッド・ニュースを商売にして売りつける。グッド・ニュースを聞きたい人は誰もいないかのようだ。子供たちが子供たちを殺している。自分を守るすべのない被害者。暴力がはびこり、日常化している。指導者といわれる人はしたがう人たちをあざけりだましてなにくわぬ顔。なにからなにまでがまともでなく、ひっくりかえってしまっている。スピリットが失われた時代。こうした時代だからこそ一日24時間が祈りだとするネイティブの生き方に学ぶべきことはたくさんあるのだろう。祈りによるスピリチュアルな力の介入が必要になってきているのかもしれない。家族や、共同体や、社会や、自分自身の再構築のために、あらためてすべてを作られた存在からの導きを求める必要があるだろう。もういちどわれわれは聖なるものを取り戻すことが出来るのか?

参考文献 Yellowtail, Crow Medicine Man and Sun Dance Chief: An Autobiography,
edited by Michael Fitzgerald, published by the University of Oklahoma Press (1991)

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