女性と月(ムーン)の関係についての補足
Power of the Moon, Power of the Women
土曜、日曜と二日間のウイークエンド・ワークショップを終えて昨晩10時半頃わが家に帰り着いた。コンサートツアーの途中にわざわざ立ち寄ってくれて早朝に自作の横笛とカリンバで皆の心をなごませてくれた福井幹(ふくいつよき)さんをはじめ関係者のみなさんにありがとうとお疲れさまを! 神戸の六甲山の標高八百メートルぐらいのところにあるキリスト教青年会(YMCA)の研修所とキャンプサイト。深い緑に囲まれて、外界と遮断されて守られており、とても居心地のよい空間だった。その六甲山塊のスピリットと、関西エリアだけでなく、東京、福島、金沢、岐阜、広島、九州などさまざまな土地よりはるばるお集まりいただいた30名を超える数の方々に、感謝とお礼を言いたい。翌日の恵みの雨をありがとう。多くの人たちが昨年の夏至の日の富士山朝霧高原を思い出したとしても不思議はなかった。最後の別れのときにも述べたように、わたしにとってそれは新しい「部族」の誕生を目の当たりにするような思いだった。六甲山でともに「風をひらいた」みんなとの、そして東京の目黒区にある街の片隅の公園で共に「風をひらいた」みんなとの輪が、これからどのように力強く育っていくか楽しみです。
今回のワークショップのテーマはいちおう「サイクル」だった(笑)。巡り巡りて巡ってくるもの。これは来月の「せかいへいわといのりの日(World Peace And Prayer Day 2005)」におこなわれる夏至の日が満月と重なっていることに触発されたテーマである。日曜日の朝にみんなで交わした話のなかで、女性の生理(ムーンタイム)のことが話題にのぼった。おわかりのとおり小生は男であるので、女性と月の関係については「メディスンマンの力は女性のムーンの力に張り合うほど強力なものである」ことぐらいの認識と、ムーンタイムのあいだの10日間ほどを自分のための時間として過ごす風習のある部族の話をするにとどめた。サークルに参加していただいた方の半数以上が女性であったので、自らの身体の持っているサイクルに関心が高いのもうなずけることであるし、今週ははもう一度その女性とムーンサイクルについて(仕事の合間を見ながら)考察してみようと考えた。
ネイティブ・アメリカンのシャーマニズムやメディスンについて書かれた記録の多くが男性の手になるものであったためか、メディスンマンについて書かれた本はたくさんあるのにメディスンウーマンや、伝統的な部族の女性のヒーラーについて書かれた本は驚くほど少ない。これはなにもそうした人がいなかったというわけではない。いないどころか、ネイティブ・ウーマンのヒーラーは伝統と文化にしっかりと組み込まれているのだ。結局のところそうしたものに興味と関心を抱いた人間の多くがこれまでは男性であり、男性の視点から観た世界の半分を書きとめたにすぎないからなのである。(つづく)
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