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Thursday, May 26, 2005

ネイティブ・ピープルの国々への旅のおしらせ

今年の夏に計画されているアメリカ東海岸の森林地帯とカナダ西部太平洋沿岸地域のそれぞれに自然環境も伝統文化も異なるネイティブ・コミュニティーへのふたつの旅

かねてよりしばしば小生のところに北米先住民のところに行きたいのだがという手紙やメールが届けられる。その都度自力でなんとか行く方法を個人的にお伝えしてきた。今回は、アメリカやカナダのなかにある先住民の国々を訪ねる旅がこの夏にふたつ計画されているという話を聞き及んだので、案内をしておく。(ただし、団体の旅行になるので、個人的な自由気ままな旅とはことなり、転がる石のようなあてのない旅は当然ながら期待できないものの、どちらもガイドやサポートがしっかりしているようなので、それぞれ忘れ難き深い体験となることは期待できるかも)

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第1回 イロコイ連邦への文化交流の旅
アメリカン・スピリット平和と叡智の源流を訪ねて
終戦60周年特別企画 2005年8月中旬から10日間を予定

自然との触合い・火おこしなどの原体験とアートを通してアメリカの先住民との交流を行ないます。

seal現地受入:オノンダーガ、タスカローラ、セネカ
Ganondagan State Historic Site
Haudenosaunee Environmental Task Force
Tree of Peace Society
The Tracking Project

共同企画:Lotus International & 浅葉デザイン教室
問合せ先:多田: 080-1165-9982 Email:sunnetwork@nifty.com
    アサバ・ギャラリー 浅葉:045-783-9705 (090-4134-9933)

受付〆切 6月30日

【平和の絆】
アメリカ国内にFBIも踏み込めない独立国が実在する――それがイロコイ連邦だ。この由緒ある先住民の“国”を、イロコイ語では「ホーデノショーニー」(ロングハウスの民)と呼び習わす。ロングハウスとは、その名のとおり長屋形式の集合住居で、かつてはじっさいに住んでいたが、いまでは儀式や会議を行なう集会所として使われる。古来の伝統を守る民の象徴である。▼イロコイの伝統が際立つのは、身分差も男女差別もない徹底した直接民主制にもとづいて、理知と話し合いで問題を解決する平和な母系社会を少なくとも過去千年、おそらくは数千年以上に渡って営んできたことだろう。古来ギリシャの民主制などが特権階級だけの限られたものだったのに対して、世界最古の全員参加型民主主義ともいわれる。▼ここから、イロコイの人びとと私たち日本人との思わぬ絆が生まれた。アメリカ合衆国建国のとき、イロコイ民主制を手本に、先住民側の細かいアドバイスを受けながら国のしくみと憲法を定めた秘史によるものである。合衆国憲法は以後、戦後日本を含めたたくさんの国々の憲法の下敷きになってきた。▼「憲法も民主主義もアメリカからの押し付け」という偏見は、イロコイ人が私たちの祖先と血を分けた遠い親戚であることを忘れている。自由と平等と平和の尊重は、縄文以来の力強い伝統なのだ。[星川淳著『魂の民主主義——北米先住民・アメリカ建国・日本国憲法』(築地書館近刊 )参照]


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CANADA FIRST NATION 交流プログラム IN YUKON
カナダ先住民の歴史と智恵を学ぶ8日間

カナダ・ユーコン準州の州都ホワイトホースからゴールドラッシュで有名なドーソンまでキャンプをしながら3つの先住民のコミュニティを訪ねる7泊8日のツアー

先住民の村をめぐるキャラバンツアー/キャンプ生活でユーコンの大自然を満喫!/自然と共に生きる叡智を学ぶ/先住民の歴史とは?/先住民の権利とは?

期間:2005年8月28日(日)~9月4日(日)(7泊8日)
参加対象:19歳以上
参加費:¥210,000
主催:Yukon College 定員:12名 最少催行人数:10名

sカナダには100を越える先住民文化(ファーストネーションズ)がありますが、北部では比較的まとまった人数が暮しており圧倒的な現代文明の影響を受けつつも伝統を次の世代に伝えるべく活動すると同時に、連邦政府に対する自治権請求あるいは土地返還請求が活発になっていることも注目されています。カナダの北西部に位置するユーコン準州は、面積 48万3,450km2。南はブリティッシュ・コロンビア州、西は米国アラスカ州、東はノースウエスト準州と境を接しています。ユーコンは、カナダで初めて人が住みついた土地 といわれており、現在は人口約3万700人。その21%が先住民であり、大別して6つのアサパスカ族内のグループ、クッチン、ハン、トゥトチョネ、インランド・トリンギット、カスカ、タギシュといった民族が暮らしています。

訪れる予定のファーストネーションズ・ピープルのコミュニティー案内
Little Salmon/Carmacks
Tr`ondek Hwech`in
Selkirk First Nation

  • 英語研修 Yukon CollegeのESL教師が同行。主に先住民の歴史や文化を
    学ぶのに必要なボキャブラリーなど。
  • 先住民とのディスカッション 土地返還や自治権の協定にまつわる歴史や
    現状、先住民の観点からみた自然環境保全について
  • 移動 プログラム中の陸移動は全て車両移動(バンを使用)
  • 食事 夜はキャンプファイヤーを囲んで、キャンプ料理のほか、先住民の
    伝統的な食事(サーモン・バノックなど)
  • 宿泊 キャンプ地ではテント泊(2・3人で使用)。各参加者に寝袋とマットを貸出
●このプログラムは日本人参加者を対象としていますが、プログラムは全て英語で行われるため、日常英会話程度 の基礎は必要です。しかし、プログラム中英語研修の時間もとり、ディスカッションにはCollegeのESL教師 がつきますので、先住民の独特の言い回し、発音について分かり辛い点があれば、分かりやすく解説します。

問合せ先:コンタクトカナダエデュケーショナルサービス
FN交流プログラム担当:成川実花/菊池雅子
mail tokyo@contactcanada-japan.com
URL www.canadaryugaku.co.jp
TEL: (03) 5380-3601/FAX: (03) 5380-3603
営業 火〜土曜 10:00-18:30(日・月曜定休)
164-0001 東京都中野区中野5-30-6-203

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