天地創造
「天地初発に際して、偉大なる創造主がはじめてこの世界を創られしとき、彼はあらゆるスピリットたちをひとつところに呼び寄せ、それぞれに尋ねられた。おまえたちはいかなるものになりたいのかと。あるスピリットは、宇宙を司る四つの力になりたいと申し出た。稲妻と雷になりたいものもいた。風、雨、雪、地震などを希望するものもいた。スピリットのなかには海になりたいものもいたし、山になりたいものも、大河を望むものも、小川になりたいものもいた。また自分は根を持つ人(植物)になりたいと申し出るスピリットもあれば、根を深くおろした樹の人になりたがるもの、四本足の人(動物)、羽根を持つ人(鳥)、水の中を泳ぐ人(魚)、地を這って進む人(蛇)、虫の人(昆虫)、岩の人(鉱物)などになりたがるものもいた。そして人間を希望するものもいた。そのようにして創られたものは、どれもが、歩くものを、這うものを、飛ぶものを、泳ぐものを、見えるものを、見えないものを体現している。そうしたものたちすべてがひとつになって、天地は創造されたのである」ネイティブのエルダーが教えてくれた代表的な創世神話
この世界に存在するありとあらゆるものには、目に見えている面と目には見えていない面のふたつがあらかじめ備わっているということをこのお話は教えている。動物も、植物も、樹木も、昆虫も、は虫類も、鳥類も、魚類も、鉱物も、人間と同じようにその他のすべてのいのちあるものに奉仕するための「こころ」「スピリット」を持っているということである。同時に、天地創造のなかにうまれたものは、正しく機能して世界が生き残るためには互いにそれぞれが相互に依存し密接につながりあうことが求められていることも意味するのかもしれない。伝統的なインディアンの道では、世界を部分として見ることをきびしく戒める。その部分が全体といかなる関係を形作っているのかをいついかなるときにも理解するように求められるのだ。それぞれの部分が全体として最初に創造主の創られた世界とつながっているのかを考えること。天地創造は今も続いている。
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