スピリチュアルな生き方と最大の敵
「われわれにはひとつの大きな敵がある。おそろしく重要な敵だ。われわれ人間は、共に手をとりあって、その敵に立ち向かわなければならない。そのとてつもなく大きな敵、それは核エネルギー開発である。世界中の原子力発電所、世界中の核実験場がわれわれを全滅させてしまうかもしれない。ひとたびそれがわしらの母なる地球を汚染したら、母なる地球はもはや、わしらのためにも、他のすべての地球で生きているものたちのためにも、食べものをつくりだしてはくださらなくなるだろう」コービン・ハーネィ(Corbin Harney)西部ショショーニ国
メディスンマン、精神的指導者、ストーリーテラー
Tuesday, April 19, 2005のアーティクル「最大の敵と戦おう」で紹介できなかったコービン・ハーネイの言葉である。スピリチュアルな生き方とはなにかと尋ねられて、かつてコービンはこう答えた。「それはあらかじめわれわれに与えられているものの世話をしっかりとすることである」と。あらかじめ与えられているものを傷つけたり汚したりすることなく世話をちゃんとしていれば、わたしたちの生活も汚れることはなく、生き続けることが出来る。彼の教えの中心にあるものは実にシンプルきわまりない。「生き続けるためには今あるものを大切に守ること」ということである。そして生き続けるための最大の敵となるものが「核エネルギー開発」なのである。放射能は水を汚し、空気を汚し、母なる地球を汚してしまう。核エネルギーに「平和利用」も「戦争利用」もないのである。この立場に立たなければ、「核廃絶」なんてなんの意味もない。片方で「平和利用」を推進している国が「核廃絶」を世界に求めることの愚かさを、地球のネイティブの人たちは常に指摘しつづける。いかなる形であれ核エネルギーの開発に終止符を打つことが、地球で生きるすべてのいのちのためになるのだという彼の教えは、わたしたちは共有できるだろうか? わたしたちに必要なのは「祈り」かもしれない。すでに与えられているもののために祈ること。太陽に祈ること、母なる地球に祈ること、水に祈ること、空気に祈ること。
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Comments
いつも興味深く拝読しています。
わたしは以前キリスト教の教会に通っていましたがあまりに組織的すぎてついてゆけず、それと入れ替わるように短歌と出会い、今は茶道もはじめ和に関わるようになりました。和と関わることでキリストの教えをひろく受け取れ、またストーリーとしても見直せるようになりましたが(なにが本当よりなにを伝えようとしているのかを読み取るのが大切という意味で)、こちらのブログに先週であってすごく本質的なところを深く理解できるようになり、感謝しております。
私も核について人につたえたいと思います。未熟ゆえ、こちらの受け売りのようになってしまいますがどうぞお許しください。さまざまな思想が愛を通してつながってゆくことを祈り、微力ではありますが努力してゆこうと思います。
Posted by: さよ | Wednesday, April 27, 2005 02:40 PM