母なる言語が死んでいく
「ラテンアメリカから見ると」というBlogをわたしはしばしば読む。文字通り中米や南米からのニュースをていねいに拾って紹介してくれているサイトだ。そのMarch 29, 2005の号に「言語の劇的な消滅、メキシコ」という記事が掲載されていた。記事には「(その1)」とあるから、しばらく連載されるのだろう。La Jornada というジャーナル紙からの翻訳だ。グローバリゼーションのために言語が死んでいくスピードが速まっていることを危惧する記事で、以下にその一部を引用する。
「16世紀の頃、メキシコでは170言語が存在したが、20世紀の初めには110になり、21世紀には62近くになる。つまり、500年で100の言語を失うことになる。これからの20-40年で少なくとも19がなくなり、さらにまもなく多くとも40言語しか残らなくなる。」著作家カルロス・モンテマジョールは説明する。「メキシコの先住民」の著者はこの問題のポイントをこう説明する。「言語はどちらが優れているとか劣っているとかいうものではないから、言語それ自体の理由でなくなることはない。言語がなくなるのは政治的理由あるいは経済的理由によるものだ。英語がサポテカ語より優れていたわけではない。ドイツ語やフランス語がマヤ語やミステカ語に勝っていたわけではない。これは謝った解釈だ。たとえば、メキシコ人はインディオは方言を話すと言うがそうではない。すべての言語は複雑なシステム、生きた文化、人々の記憶を包含している。」
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