インディアンの生活より石油が大事なのか
合衆国政府が人里離れたアラスカの奥地における石油の掘削を認める決定を下したことにたいして、アメリカの先住民たちから非難の声が上がっている。人間の手がまったく入っていない野生がかろうじて残されているアラスカの北極圏での石油の試掘が議会で認められてしまったからだ。原油の輸入に頼りたくないとするブッシュ政権のエネルギー政策の重要な部分が、アラスカ北極圏国立自然保護区における石油資源の開発だった。その野生保護区を地元としているインディアン部族のひとりは、その土地はカリブーや渡り鳥や他の野生動物(北極熊やジャコウ牛)たちにとってかけがえのない場所なのだと指摘している。「われわれの食料は7割を大地に依存しています。カリブーがいなくなることはわれわれにとっては死活問題に等しいのです。これはわれわれにとっては基本的人権の問題であり、先住民一人一人に与えられている生存の権利の問題なのです」
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