「ネイティブ・タイム」からお知らせ
[この文章は2005年3月に公開したものの改訂増補版です]
『ネイティブ・タイム 先住民の目で見た母なる島々の歴史 』(地湧社刊)を2001年の2月に刊行して以来、毎年一度、その補遺として読者のために「Native Times」なるものをpdf書類で作成して、希望するという意思表示をしてくれた方に提供してきた。『ネイティブ・タイム』という本は、わたしのヴィジョンに基づいて日本列島におけるネイティブ・ピープルのたどった・たどりつつある道を年表のように、始まりも終わりもない時代まで辿るための厚さ5センチ(およそ1000ページ)もある「道具としての本」で、活字として刊行されたもの(Version 3)は、年表的にいうと2000000年前から西暦2000年までの日本列島でネイティブの人たちに起こったできごとを追体験するようになっている。いくらページを費やそうとも、当然書籍としては終わりがあるものではあるけれど、しかしそのプロジェクトには終わりはなくて、刊行後も Version 4 の製作はきわめて個人的にすすめられてきた。それは今もすすめられている。
BLOG版「NATIVE TIME」開設!!
そして毎年一度、春先に、前年度に起こった日本列島のネイティブ・ピープルの存亡にかかわる出来事を整理したものを補遺として地湧社版『ネイティブ・タイム』の読者に提供してきた。昨年にこのBLOGをはじめて、そろそろ一年目に向かいつつあるのだが、諸般の事情から今年から年に一度の「Native Times」の刊行を取りやめることにした。その最大の理由は、昨年中頃に小生のコンピュータがクラッシュしてハードディスクごと昇天して、せっかくの「Native Times」の読者のリストがことごとく消失してしまったことによるものである。
『ネイティブ・タイム』のデータは常に分散して保存されていたので消失はまぬがれたものの、定期購読を希望していただいたみんなのアドレスの喪失は残念きわまりなく、なんとかこれに代わるものをと考えていたのだが、このたび『ネイティブ・タイム』の読者の方で、その後の補遺を希望される方にむけて、特別なBLOG版「NATIVE TIME」を開設することにした。こちらは2000年以降の書籍版には含まれていないつい最近の出来事を年ごとに整理して掲載してある。
BLOG「NATIVE TIME」(21世紀版)には、まだ最近の6年分を収めてあるにすぎないのだけれど、今年の分はリアルタイムにアップデート途中のものもご覧いただけるようになっている。
このBLOG版「NATIVE TIME」は、あくまでも地湧社版の『ネイティブ・タイム』の読者を対象にしていて、はじめから非公開を原則としており、誰もが見れるようにはしていない。なぜなら、『ネイティブ・タイム』という本がそうであったように、きわめてデリケートな問題も含まれる可能性もあるからで、本があれだけのヴォリュームで描こうとした世界を前向きにかつ陽気に受け入れることが出来て、なおその続きを購読希望される方は、ご面倒ではあるけれど、あらためて小生にメールをいただきたい。メールアドレスは、このブログの「プロフィール」のところに掲載されている。折り返し(なるべく4日以内に)BLOG「NATIVE TIME」のアドレスとパスワードをメールで発送します。
追記 限定公開中のBLOG版「NATIVE TIME」は2007年の1月現在、21世紀版と20世紀版の2種類があります。21世紀版は2001年から現在までを扱い、20世紀版は1901年から2000年までを収録する予定で作業を進めていますが、作業の遅れと小生の怠慢のなせるわざで1976年までしかさかのぼれていません。2007年中には1945年までの改訂進化版をアップする予定です。
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