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Tuesday, March 15, 2005

イロコイ連合のスポークスマンが来日する

「人間の役目は、自然を開発し、利用することではない。人間の役割は、自然に仕え、自然が犯されないように見守ることだ。人間にあるのは力ではなく、責任なのだ」
OREN LYONS(イロコイ・オノンダガ国)

アメリカ先住民の精神的指導者のひとりでオノンダガ国・亀氏族(タートル・クラン)のフェイス・キーパー(信仰の守り人)で、イロコイ連合のスポークスマンであって国連環境計画先住民委員でもある Oren Lyons 氏が、東京で行われる19回国際宗教学宗教史会議世界大会に出席されるため来日することになり、その会議の前に、京都の総合地球環境学研究所で講演会が予定されている。『ネイティブ・アメリカン=叡智の守り人』(S・ウォール+H・アーデン著 船木アデルみさ訳 築地書館刊 1997)という本をお読みになった方は、ホピのトーマス・バニヤッカ氏などと並んでいる氏の名前をその中に発見するだろう。冒頭の言葉は、そこから引用した。なおこの本では彼の名前は「オレン・ライオンズ」と表記され、彼の属する部族は「イロコイ」となっている。彼の来日を伝える手紙と共に送られてきた講演会のお知らせを以下に転載します。

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講演会のお知らせ

来る3月21日(月)、北米先住民の指導者であるホデノショニ(イロクォイ)のオーレン・リアンズ氏(Oren Lyons)の講演会を下記の要領で開催します。皆様、ご参加ください。

日時:平成17年3月21日(月)午後1時から5時
場所:総合地球環境学研究所1F大セミナー室

〒602-0878
京都市上京区丸太町通り河原町西入る高島町335
TEL/代表075-229-6111 FAX/代表075-229-6150
総合地球環境学研究所 http://www.chikyu.ac.jp/

講演者:オーレン・リアンズ氏

講演タイトル:

 1:「ホデノショニ(イロクォイ)の伝統と自然世界」
       (午後1時から2時、続いて、質疑応答)

 2:「自然世界への感謝の祈り」
   (午後3時から4時、続いて、質疑応答)

参加費  無料

同時通訳付き

※映画「ホピの予言」制作者の宮田雪さんのお連れ合いの辰巳玲子さんも参加されます。

独立行政法人日本学術振興会「人文社会科学振興プロジェクト研究事業」
「千年持続学の確立:心性の持続性に関する学融合的研究」(代表 筑波大学 木村武史)+「千年持続学の確立:社会制度の持続性に関する学融合的研究」(代表 総合地球環境学研究所 加藤 雄三)

本講演会に関するご質問は、筑波大学木村まで(takekimu@logos.tsukuba.ac.jp

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Comments

北山さん、情報をシェアしてくださって、ありがとうございました。
 筑波大学の木村先生からのメールでは、ビザが出るのを待っておられるとか・・・。これを聞いてふと思ったのは、おそらくオノンダガから来られる方々は、アメリカ合衆国のパスポートではなく、イロコイ連合のパスポートで申請されてるんではないかな、と思いました。
 ホピのスポークスマン、故トーマス・バンヤッカ氏も伝統派長老のサインと鷹の羽根のついたホピ独立国のパスポートで世界を旅されていました。日本の入国では、そのパスポートは認められませんでしたが、内務省がパスポートを持たない人のために発給する特別渡航許可証を発給し、88年にはじめて入国を果たしました。その後は既成の事実ができたせいか、来日は比較的楽になった、といういきさつがあります。
 88年に行われた日本縦断のインディアンランでは、オノンダガからのランナーが、イロコイ連合のパスポートで入国したことを覚えています。
 彼らにとっては、アメリカ合衆国のパスポートで海を渡り、メッセージを運ぶことは考えられないことなんでしょう。
 Lyonsさんはじめみなさんが、無事に日本にやって来られますように。

Posted by: 辰巳玲子 | Tuesday, March 15, 2005 11:36 AM

ぼくも彼らが無事に入国を果たされることを祈ります。ホーデノショーニ(六カ国連合)は主権を持っている人たちですから、当然独自のパスポートで世界を旅できるのが筋なわけ。アメリカ人として旅をするインディアンだけになってしまったわけではないと言うことを世界に示しているのでしょう。コロンブスが来た時に始まった戦いを続けている人たちがここにもいるわけで。

Posted by: Kitayama "Smiling Cloud" Kohei | Tuesday, March 15, 2005 11:53 AM

はじめまして 九州の湯布院に住むらーまです。
北山さんの著書を何冊か読ませていただいています。
今回の講演はちょっと日程が取れなくて参加できないとは思いますがすごく興味があります。
私はすごくホピに魅かれています。毎朝のお祈りもいつのまにか最後に ミタケオアシン と唱えるようになりました。もっともその前は 般若心経 ですが…(真言密教にも魅かれているのです)。
ところで湯布院には米軍や自衛隊の演習地になっている 日出生台 という近辺の川の水源地である美しい台地があるのですが ここは何故かホピの聖地を感じさせるのです(私はホピの聖地を訪れたことはないのですが) もしご縁があって近くを立ち寄られることがございましたら訪れて少しでも祈りを捧げていただけたら幸いに思います。連絡をいただけたら私がご案内させていただきます。
今日も朝から大砲の音が響きわたり 台地の震えが伝わってきました…。
私は21日の午後3時から4時 日出生台 で一緒に祈らせていただきます。

P・S SPIRIT ホームページにリンクさせていただきました。

虹が大好きな らーまより

Posted by: らーま | Wednesday, March 16, 2005 02:46 PM

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