最新インディアン用語集 UPDATED!
アメリカ・インディアンの世界には特別な英語がたくさんあります。主に今を生きるインディアンの若い世代と話をしたり、またシャーマン・アレクシー(Sherman Alexie)のような現代アメリカを代表する若いネイティブの作家の小説を楽しんだりするときに知っておいた方がよい言葉を集めて解説してみました。ひとつひとつ言葉の裏にあるもうひとつの意味みたいなものがわかると楽しめると思うし、なによりも「日本人」をやってる僕たちが自分たちの英語を作るときにもきっと参考になると考えています。そろそろ「命令されたことを実行する能力を鍛えるだけの植民地英語」から脱出しましょうよね。なお以下の言葉の並びは順不同です。
ブーシェット(BOO-SHET) - "bullsh*t" 「雄牛の糞」を意味する呪いの言葉。
エニット(ENNIT) - 文章の末尾につけて確認を求める言葉。 "Isn't that right?" 「ですよね?」にあたる。
ゴート(GOOT) -"good"のこと。
NDAN - 「インディアンであること」を意味するインディアンの言葉。
シェヤーット(SHE-YAHT) - "sh*t"の強調表現。「糞!」
スキン(Skin) - インディアン。主に若者たちが使う。
ハプロック(Huprok) - いくつかの部族の血が入り交じったインディアン。
NDN, ndn - 「Indian」を意味する。主に若い世代がインターネット上で使用。
シノブ(shinob)ナベ(naabe) - アニシナベ族 (Anishinaabe Indian)
レズ(rez) - 居留地を意味する「reservation」の簡略形。
レズ・ロケット(rez rocket) - リザベーションにある自動車のこと。普通は修理しないと走らない。
レズ・ドッグ(rez dog) - リザベーションでぐだぐたしてるインディアンのこと。もしくはリザベーションで飼われてる犬。
アーバン・ネィティブ(Urban-Native) - 自分の部族から離れて町で暮らしている個人のこと。おおかたは連邦政府の政策に従ったもの。
シャーマン(Shaman) - 誤称。アメリカの先住民にはシャーマンは存在しない。
ドリーム・ヴィジョン(Dream-Vision) - ほとんどの場合「予言」を意味する。さもなければ「解読が必要な公式声明」。
インディアン・デビル(Indian Devil) - インディアンの悪魔。悪い考えや、悪い魔法を使う人間を指す。
ディネ(Dine) - ナバホのもともとの呼び名。
ラコタ(Lakota)ダコタ(Dakota)ナコタ(Nakota) - 「スー」という呼び名でひとまとめにされてしまっている人たちのもともとの呼び名。
エスキモー(Eskimo) - 「イヌイット」の不適切な呼び方。「イヌピア(ット)」とか「ユーピック」の人たち。
レズ・ブーツ(rez boots) - モカシン(moccasins)
レズ・アウト(rezzed out) - 「なにからなにまでインディアン的」ということ。用例: "His NDN car is really rezzed out."「あいつの車は、どこから見てもインディアンの車じゃんか」
インディアン・タイム(Indian time) - いかなるときにもアングロ式(白人のごとく)には時間を厳守しないこと。
モカシン電信(moccasin telegraph) - 内輪話。ゴシップ。
リバー・メール(River Mail) - いろんな人の手から手へと伝わってものを届けること。
パウワウ(Pow Wow) - 楽しいひととき。自然の中での部族を超えた集まり。
レガリア(Regalia) - インディアンが踊りの時に身につけるネックレスやドレスやビーズワークや鈴など。「衣装」とは言わないこと。レガリアとは「宝器」とか「正装」を意味する。
蛙の皮(frog skins) - お金。ドル紙幣を指す。
ブラ(brah) - "brother" 兄弟。
チェボン(chebon) - "man"「おい」という呼びかけ。 用例: "Whassup chebon?" 「おい、どうしてる?」
ステイ・レツド(stay red) - 「赤いままでいろ」「ぶりっこするんじゃねえ」"keep it real" 「インディアンであることに正直になれ」
ホラ(hola) - ラコタ語の「hello」にあたる言葉。「こんにちわ」
チューチ(chooch) - 馬鹿な振る舞いをする幼稚な男。英語では「おめこ」を意味する卑語。
フォーティ・ナイン(49) - パウワウのようなインディアンの集会のついでにひらかれる非公式なまつり。内輪のまつり。
フォーティ・ナインニン(49in') - 内輪のまつりで大騒ぎすること。
スナッグ(snag) - デートの相手。一夜限りのベッドの相手。もともと「あれ」の意味。
スナッギン(snaggin') - あれの相手を探すこと。
フライ・ブレツド・ガール(fry bread girl) - ちょっと食べ過ぎのインディアンの女性。
トゥィンク(twink)トゥィンキー(twinki)トゥィンキー(twinkie) - ニューエイジ神秘主義にずっぽりとはまってる非インディアン。
ワナビー(wannabe) - インディアンになりたがる非インディアン。
プラスティック(plastic) - 偽者の。普通は偽者のメディスンマンやメディスンウーマンを指す場合に使われる。用例: "Don't waste your money on that plastic shaman."「あんなインチキなシャーマンに大切なお金を使うんじゃないよ」
アップル(apple) - 外が赤くて中が白いもの、あるいは人。
ココナツ(coconut) - 外が茶色で、中が白いもの、あるいは人。
レツド・ニガー(red nigger) - どこから見ても非インディアンには見えない見るからにインディアンの誰かさんのこと。用例: "When a blue-eyed Oglala went into a bar with his brown eyed cousins, the bartender said, 'You can stay but your red niggers have to go outside.'"「青い瞳のオグララが、茶色い瞳のオグララのいとこたちを引き連れて酒場に行ったところ、バーテンがおもむろに『おまえはかまわんが、おまえの連れの赤いニガーどもは出て行ってもらおうか』と言った。」
チーフ(chief) - 自分では「チーフ」だと思っているけれどほんとはそうではない人物。皮肉的に使う。部族会議の議長は「チーフ」でない場合が多い。
ビッグ・ウォリアー(big warrior) - 戦士としての役割をはたそうと馬鹿まじめになつている輩のこと。男性の場合もあるし女性の場合もある。
トント(Tonto) - 相棒、助手。白人にこびへつらう人間。インディアン版のアンクル・トム。Uncle Tom は白人にへつらう黒人のこと。
エフ・ビー・アイ(FBI) - "full-blooded Indian"の頭文字をとった略字。純血のインディアン。
アメリカの歴史(U.S. History) - 皆殺しが東から西へ移動していくお話。
エヌ・ジー・イー(NGE) - "non-government enrolled"の略語で「非政府登録インディアン」を意味し、政府に認められていない部族に属するインディアンを指す。
オー・エス・アイ(OSI) - 州外インディアン "Out of state Indian" の略語で、別の土地から強制移住させられたインディアンを指す。
インディアン・タコ(Indian Taco) - フライ・ブレッドに供出食料(スパムなど)が一枚の皿に盛られているメニュー。
アイムスター(Aimster) - 「AIM」と略されるアメリカン・インディアン運動(the American Indian Movement)のメンバーを指す。
エルダー(Elder) - 尊敬すべき長老。単に年を重ねているだけでなく、自分の稼ぎがしっかりあることが条件。
条約の話(Treaty talk) - 白人の嘘。
カズ(Cuz) - 家族同様のいとこ(Cousin)
カズン(Cosin) - 血縁関係はあるがいとこよりは遠い存在。
スーツ 背広(suits) - 役人、もしくは役人のようなもの。
カスター状態(Going Custer) - 完全にキレまくつてること。
モカシュー(Moccashoe) - スニーカーの上にビーズ細工をあしらったもので、最近の踊り手は昔風のモカシンのかわりにたいていこれを着用する。
アルタネイティブ(AlterNative) - 非インディアン文化の中で生まれ育ったのだが、つい最近自分にこれまで隠されていたインディアンの先祖がいたことを「発見」して、ある日突然インディアンネームを名乗り、インディアンの人たちを「兄弟姉妹」と呼び、純粋に香港製のビーズワークを身にまとっ活動していたりする人で、東海岸や西海岸に多く生息する。
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Posted by: camfilles.com | Sunday, September 21, 2014 04:13 PM