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Wednesday, November 24, 2004

サンクスギビング

11月の第4木曜日は「サンクスギビング・デイ」で、アメリカは休日となり、年末に向けてのホリデー・シーズンに突入します。ひとびとは七面鳥の肉とスカッシュにクランベリー・ソースをかけてほおばることになっています。この「サンクスギビング・デイ」は普通日本では「感謝祭」として紹介されていますが、その背景は知られていません。

見てきたような話をすれば、あれは1637年のこと、現在のコネチカット州南東部に国を持っていたピーコット・インディアンの老若男女ほぼ700人ほどが、コネチカット州のグロトンというところで毎年恒例の「グリーン・コーン・ダンス」を踊るために集まっていたと想像してほしい。それは平和のための祭りでした。ところが集会場の周辺には英国とドイツ国からお金で集められた傭兵たちが配置され、集まっていたピーコットの人たちが彼らによって銃撃されて殺されはじめたのです。逃げまどうピーコットの人たちが逃げ込んだ建物には火が放たれて、多くがそこで生きたまま焼き殺され、祭りに来ていたほとんどのインディアンたちが殺されました。

この悲惨きわまりない事件の翌朝、マサチューセッツ湾植民地の統治者のウィンスロップは、「これからは毎年その日をサンクスギビング・デイにする」と公式に宣言したのです。「700人を越える大量の男や女や子供のインディアンたちを地上から消滅せしめたことを神に感謝しようではないか。今後100年間は知事や大統領によって任命される聖職者のひとりひとりがその日の勝利を讃え、戦を勝利に導いた神を称えるだろう」と。

感謝祭の休日の起源は、平和なものでも何でもありません。多くのアメリカ・インディアンはその日を感謝祭として祝うのをやめています。もちろん家族が集まって一年の収穫を感謝することに彼らが異を唱えているのではなく、こうした虐殺の歴史が感謝祭のバカ騒ぎの陰に消されないために、彼らは感謝祭とはどういう日なのかを次の世代に伝えようとしているのです。


グリーン・コーン・ダンスはネイティブ・アメリカンのほとんどの部族や国でおこなわれる盛大な祈りの儀式で、日時は特に決められていない。

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 自分のアメリカ白人家系らしいサンクスギビング・パーティーとは、一味違う興味深い記事を書かれておられるので、トラックバックさせていただきました。 もしよろしければ、お手数ですが、この記事を私の方へもトラックバックよろしくお願いします。

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Posted by: sushi | Monday, December 13, 2004 08:06 AM

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