こちらは「インデイアン」だったぞ
さっき下の記事を書いたあとで、もしかしたらと思って本家のナショナルジオグラフィック協会(National Geographic Society)刊行の「National Geographic」誌の今月号をチェックしてみたら、案の定、特集のタイトルはそのものずばり
Indian
SCENES FROM A RENAISSANCE
となっているじやないか。
記事は「インディアンのルネッサンス」についてで、ジヨセフ・ブルチヤック(Joseph Bruchac)というこの世界に造詣が深く、ヨーロッパとネイティブの血を部分的に受け継いだ混血の作家(母親がアベナキ族で父親がソロバキア人)が原稿を書いていて、内容としては著者を含むインディアンの人たちが自信を取り戻しつつあることを報告するものであるらしい。ナショナル・ジオグラフィックという世界でたくさんの人たちが定期購読している雑誌のタイトルが意識に与える影響は大きいだろう。「インディアン」という言葉が堂々と大きな文字で使われる時代になって来たようだ。これでもう照れくさそうに「自分はネイティブ・アメリカンなのかな」と口にするようなインディアンの友だちも減ることだろう。「ネイティブ・アメリカン」という言葉がメディアで使われ続けた時代に意識の転換が起こり、「インディアン」を肯定的に政治的にも正しく使うための準備が整って来たと見るべきかな。
コロンブスがきたときにはじまった戦争も、新しい段階に移るのかもしれない。
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