クレイジー・ホースが死んだ日
The Day Crazy Horse was killed
127年前の今日(1877年9月5日)、アメリカはネブラスカ州のロビンソン砦(Fort Robinson, Nebraska)に不本意にも連行されてきたオグララ・バール・スー一族のチーフ・クレイジー・ホース(タシュンカ・ウィトコ "彼の馬は気が狂ってる")が、片腕を役人に、もう片方の腕を同族のインディアンに押さえられているときに、兵隊のひとりに背後からナイフで刺されて殺された。公開されているアメリカ陸軍の公式記録ではチーフ・クレイジー・ホースの死亡日時は、翌日の9月6日になっている。年老いた彼の父親が、彼の遺体の脇で彼のために死の歌を歌って通夜をすませたあと、それ以上白人の手によって遺体が汚されたくないという意向から、父親と義理の母親はチーフの遺体を----ラコタの人たちにとっては宇宙の中心である----バッドランド(現在は国立公園 Badlands National Park, South Dakota)のなかの何処へかと持ち去った。享年33歳。
「また白人にだまされた! どうせなら戦のなかで死なせてくれ」
----兵隊に斬りつけられたときにクレイジー・ホースが叫んだと伝わっている言葉
2年後にチーフ・ダル・ナイフに率いられるシャイアン一族が一斉蜂起をしたときに、この砦は主戦場となる。なおロビンソン砦は後の第二次世界大戦においてはアメリカ最大の軍事物資置場とされ、ドイツ軍の戦時捕虜収容所としても使われた。現在は写真の碑が建立されている。
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