イヌはにおいでさがす (小話)
ピマ族につたわるおはなし
再話 北山耕平
ちきゅうが わかかったころの おはなしです。
むらじゅうの イヌたちが むらはずれの トウモロコシばたけに あつまって おまつりを ひらきました。
ふだんは あったこともない ともだちの ともだちの ともだちの イヌたちまでもが きています。
イヌたちは みんな じぶんの しっぽを はずして トウモロコシの くきに ぶらさげると おまつりの わに くわわりました。
イヌたちが おどりを おどるときには みんな そうするのです。
しばらくすると トウモロコシばたけの はんたいがわから なにやら おそろしい ものおとが きこえて きました。
おとを きいただけで みんな ふるえ あがりました。
イヌたちは いちもくさんに にげだします。
にげるとき みんなは とうもろこしの みきに ぶらさがっていたしっぽを だれのものかも かまわず どれでもいいから さいしょに つかんだものを おおあわてで にぎりしめて かけだしました。
イヌたちが いまだに そこらで であうと おたがいの しっぽの においを かぎあうのは そうやって じぶんの しっぽを さがしているから なのですね。
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