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Sunday, August 22, 2004

オリンピックとネイティブ・アメリカン

Olympic Events Actually Native American, Not Greek

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オリンピック一色だね。なるほど古代ギリシャ人が「オリンピック」を発明したかもしれないけれど、今のオリンピックのなかで行われる競技のなかにはネイティブ・アメリカンに起源を持つものがかなりあると主張する人物の記事を読んだので、概略を伝えておきたい。

その人物の名はスージー・チャフィー(Suzy Chaffee)。ここに掲載する「SKI」という雑誌のカバーガールをしてる超セクシーなお姉さんだ。彼女は、60年代にアメリカで作り出されたいわゆるフリースタイル・スキー(当時はホットドック・スキーと言われた)のトップスターで、アメリカでは結構名の売れた女性アスリート。68年にフランスのグルノーブル冬季五輪に滑降のアメリカ代表として出場、77年に現役を引退したのちもスキー活動を続け、2002年のソルトレイク五輪のセレモニーで披露されたネイテイブ・アメリカンによるイベントをプロデュースしている。

事実コロラドなどのロッキー山脈のなかにあるスキーリゾートの大半は、低賃金の先住民の搾取の上に成り立っているのが現実だったわけで、彼女のそのイベントは新しい文化活動として動きはじめた。バーモント州生まれの彼女とネイティブ・アメリカンのつながりは5歳のときにはじめてスキーの手ほどきをしてくれたのがアベナキ・インディアンのコーチだったことから。90年代にはネイティブ・アメリカン文化にズッポリとはまって、その結果として「みながもういちどひとつになって子供たちのためにスポーツを通して母なる地球を癒す」ことを目的とした「ネイティブ・ヴォイス財団(Native Voices Foundation)」の副創設者となり現在に至っている。

彼女が調べたところによれば、オリンピック競技の少なくても10種が、ネイティブ・アメリカンが昔からやっていたゲームから発展したものという。それらのなかにはサッカー、フィールド・ホッケー、カヌー、カヤック、水球などがある。

チャフィー姉さんによればさらに「ラクロス」もネイテイブ・アメリカンの考えだしたものと言ってよいし、アメリカ人も日本の人たちも大好きな「野球」だって、もとをたどっていくと、今でもいくつかの部族の人たちが楽しんでいる「ロング・ボール」というゲームにたどり着くのだとか。

ヨーロッパ文化が到来する以前のアメリカの先住民たちにとって、そうしたゲームは部族間の紛争を解決する手段だった。文明国が戦争をゲームにするのとどっちが「文明的」なことだろうか?

ギリシャのアテネでオリンピックがたけなわの今ほど、ネイティブ・アメリカンがこうした競技の創設にどれほど貢献しているかを振り返るのに最適なときはないかもしれないと、チャフイー姉さんは言っている。

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