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Thursday, August 12, 2004

チェロキーの生きる世界 #1

Cultural Tidbits from the Cherokee Nation

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地球に生きる人たちのさまざまな部族においては、ある特定の「数」が儀式などにおいて重要な役割を与えられていることが多い。ネイティブ・アメリカンのラコタ(スー)やチェロキー(ツァラギ)ではとりわけ「4」と「7」の二つの数字が神話や物語や儀式の中でしばしば使われる。ラコタの人たちにとっての「4」と「7」の意味は、レイム・ディアーが本(『インディアン魂』河出書房新社刊)の中でおもしろおかしく語ってくれているのでそちらをお読みいただくとして、ここではチェロキーの話をしばらく連載という形で続けようと思う。なぜならわたしに今の道を指し示してくれたローリング・サンダーは、そのチェロキーの出身だったから。

チェロキーの人たちにとって「4」はなによりもまず自分たちを支配している四つの大きな力、大地と火と水と風の力であり、東と西と南と北の四つの方角を意味している。これら東西南北の方角は、それぞれ限定された色で区別されている。数字の「7」はラコタ一族と同様に、チェロキーを構成する七つの氏族をあらわし、この七つの氏族もまたそれぞれが世界の方角と関連づけられている。世界には方角が東西南北の四つしかないわけではない。東西南北以外にさらに三つ、上(上の世界)と下(下の世界)と中心(われわれのいるところ。あなたがいつもいるところ?)がある。だから世界に方角は七つあるのだ。

(上図)チェロキー(ツァラギ)の人たちは自分たちのことを「アニ・ユン・ウィヤ」と呼ぶ。これは「大本の人」という意味である。チェロキーはもともと現在のジョージア、アラバマ、ノース・カロライナ、サウス・カロライナ、テネシー、ケンタッキー、ウエスト・バージニアの北米大陸南東部を自分たちの国にしていた。図版は1871年に部族議会によって承認されたチェロキーの紋章。真ん中の七望星(七方向に向かって輝く星・seven-pointed star)はプレアデス(すばる)の象徴だともいわれているし、チェロキーの昔からある七つの氏族であるともいわれているが、ここでも「7」が鍵になっている。

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