インディアンの遺伝子検査
Native American DNA Verification Testing
「ネイティブ・アメリカンのためのDNA証明検査」というサイトがある。自分がネイテイブ・アメリカンのDNAを持っているかどうかをビシッと正確に調べあげてくれるサービスを提供する「GeneTree(遺伝子の樹)」という民間会社が、いまインディアンの人たちのあいだで話題になっているという。まあそれだけ自分がインディアンであることに自信のないインディアンたちが増加しているという現実がこれには投影されているわけだ。mtDNAというDNAを調べて自分のルーツをはっきりさせてくれるサービスが245ドルというから、けっこうな値段である。興味深かったのは地球規模の遺伝子の移動経路を示した最新の研究による図。ここに掲載してあるのがそれだが、「mtDNAのL」は、人類が生まれたとされるアフリカに顕著であるるし、「mtDNAのMとN」はユーラシアとオーストラリアで突出している。「H、I、J、K、T、N、U、V、W、X」は西ユーラシア(現在のヨーロッパ)に多く、「A、B、C、D、E、F、G、M、P、Q、Z」はアジアとオセアニアに、南北アメリカでは「A、B、C、D、X」に集まっているところ。べつにだからといってどうのこうのというわけではないのだけれど、興味深いのは「A」「B」「C」「D」「F」「X」「G」の遺伝子を持つ人たちの移動ルート。とりわけ「B」の遺伝子グループの人たちは、日本列島と南北アメリカの間をつないでいる存在なのだ。
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