先住民族の考え方に学べ
喜納 昌吉 &チャンプルーズのメールマガジンである「花」(2004/07/08 発行第138号)に、今回の参院選比例区の候補のひとりであるキナ=喜納昌吉本人のインタビューが掲載されている。そのインタビューのなかから、このblogを読まれている方たち、そしてわたし自身にも関心のある部分を抜き書きしてみた。
答えている人 喜納昌吉(ミュージシャン・平和運動家)
インタビュアー 伊高浩昭(ジャーナリスト)
——アイヌ民族問題はどうしますか?
キナ「彼らの存在があったから、沖縄人は最少・少数派の立場
を免れてこられたのです。彼らの魂と立場ももって活動します。
在日問題、同和問題も担います。基地問題や国際的な平和醸成
運動も含め、いままでやってきた活動の集大成が国会での活動
になります。ここに、僕が政治に入っていく最大の目的と意味
があります。
——希望は?
キナ「白人に呪縛された全球化(グローバル化)や、中国の資
本主義国を模倣した全球化でもなく、真の全球化の理念を世界
に向けて打ち出していく。この大きなテーマに取り組み、解決
を見つける点に希望を抱いています」
——ジェンダー(男女間の性差)の問題は?
キナ「地球は人類にとりかけがえのないものです、とよく言わ
れますが、これは典型的な人類の傲慢さの表れです。いつ地球
が人類のものになったというのか。ほかの生命の存在を忘れた
言い方ですよ。米州の先住民族は、人類も地球のものだ、地球
の一部だ、だからすべては共生せよ、と言います。これは、ま
ったく正しい。地球の方が人類の出現よりも、はるかに先なの
です。ジェンダーにせよ、男女同権問題にせよ、女が男と同等
の存在になろうと考え、結果的に地球を支配する男どもと同じ
ようになって、地球破壊に協力してしまう。男だけでなく女も、
先住民族の考え方に学ばねばなりません。本物の男女関係の在
り方は、戦争をやたらにしたがる男たちを、戦争はしないとい
う女たちの方向に導くことです。女権拡張ばかりをいたずらに
訴えるのではなく、男性を感化して女性のもつ平和主義にもっ
ていくことが大切だと、女性議員たちに説きます」
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