ネイティブ・アメリカンの教えを教育の現場に
Native American spiritual path of peace
6月26日の「The Tennessean」という「テネシーに暮らす人のためのニュースと情報」を提供するオンライン新聞に「ネイテイブ・アメリカンのスピリチュアルな教えを教育の現場で活かしている先生」のインタビューが掲載されています。パット・ニコルソン(Pat Nicholson)先生は57歳の白人女性ですが、カナダのケベックにいる今年で御年90歳になるアルゴンキン族のグランドファーザーであり精神的指導者であるウィリアム・コマンダ(William Commanda)によって、1995年にキリスト教徒からネイティブ・アメリカン・スピリチュアル・ウェイへと生き方を改宗させられたそうです。小学校で子供たちどうしのもめ事やあらそいごとをあいだにはいって仲裁したり、生活相談に応じるのが仕事。「わたしの辿っている道は平和の道です。その道のうえで自分以外の人の力になるために自分にできることは、自分のスピリチュアルな価値を保ちつづけることなのです」と彼女は言います。あらゆる組織宗教が行き詰まり、ひとびとに進むべき道を指し示すことができなくなっている現実からすれば、ひとりの人間としての子供たちと日常的に接するところにいる人たちが、つつましく質素で欲にとらわれないネイティブ・アメリカンのスピリチュアルな生き方についての知識を持っていることが求められる時代が来るのかもしれません。
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