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Friday, July 30, 2004

言葉がなくなるとき

 英語で祈ると、同じ祈りでも違ったものになってしまいます。歌
 も違ってくるし、世界の見方も同じではなくなるのです。言葉と
 いうものは、まさしく文化の中心、ハートにあるものなのです。
 言葉がなくなれば、あなたがたの文化はまるで貧しいものになる
 ことでしょう。

     --------リンダ・ロックレア ランビー族出身の社会学者

*ランビー一族は余り耳にしない部族だが、東南部大西洋岸のノース・カロライナの北に暮らす人たち。現在は4万人ほどがいて、ミシシッピ川の東では最大の部族とされている。ランビー族の公式ホームページによれば、アメリカ合衆国のなかでは9番目に大きな部族とされる。

森と川の人たちで、「ランビー」というのは彼らの土地を流れている「ランビー川」とも「ランバー川」とも呼ばれる美しい川の名前に由来し、彼らはこの川に生活を依存してきた。言葉は「スー族」のものに近い。もともと「スー族」(ラコタ・ダコタ・ナコタ)の人たちはこのノース・カロライナの近くで暮らしていた。コロンブスがカリブの小さな島に到達したころには、スーの人たちは東部の大西洋岸の現在のノース・カロライナ州にいて、農耕定住の民であり、まだ西にむかって移動を開始していなかった。以後200年ぐらいで彼らは、大平原に移動して、バッファローに全生活を依存する狩猟採集の民に変貌する。そのとき、スーの本体には着いていかずに、東海岸のノース・カロライナに残った人たちが、ランビーの人たちなのだろう。

▼言葉の英語版は以下にあります。

 "You can't pray the same way in English."
 "The songs are not the same, the world view
 is not the same. The language is really kind of
 the heart of the culture and, without the language,
 your culture is really deprived.
             __ Linda Locklear, Lumbee

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