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Friday, July 23, 2004

スリー・シスターズ #04

もともとトウモロコシと、トウモロコシの茎につるを巻きつけて育つインゲン豆と、スカッシュやカボチャを「創造主から授けられた三人の姉妹」と呼んで物理的かつ精神的に大切にしてきたのは、イロコイという名前で知られたハウデノショウネ(長い家の人々)の女性たちです。コロンブスが到来する300年ぐらい前にはこのライフスタイルが確立していて、イロコイの女性たちにとって大地と植物をつなぐ「農」は、女性に与えられた特権と思われていました。(余談ですが、畑を整えるのは男性の仕事です。女性が種を植えて収穫するのです。新しいいのちをもたらす力が女性にはあると信じられていたからなのです。)

ニューヨーク州立博物館が、ヨーロッパからの渡来人文明以前の、収穫月を目前にひかえた夏の終わりのある日のイロコイの人たちの畑の様子を、ジオラマで作ったものを写真で公開しているので、一度ゆっくり見てください。

 AN IROQUOIS AGRICULTURAL FIELD at the NEW YORK STATE MUSEUM

このトウモロコシと豆とスカッシュの三種類の作物を「スリー・シスターズ」と呼ぶのは、今ではネイティブ・ノース・アメリカの人たちだけではありません。「スリー・シスターズ」という言葉は、現代では広くアメリカの社会のなかでも使われるようになってきていて、気のきいたオーガニック・レストランなどでは「スリー・シスターズ・プレイト」などといって、それら三種の作物を使った料理などを提供したりしていますし、レシピの本などにも顔を出すようになっています。「三姉妹料理」などといわれて困らないように、覚えておいてくださいね。

三つの作物がどのように相互依存しあっているかというと、マメ科の植物はその根の根粒部分にとくべつなバクテリアをもっていて、それが空気中の窒素を吸いあげて植物の成長に必要な窒素化合物に変化させる(空中窒素の固定作用という)働きをします。この働きによって豆はトウモロコシとスカッシュの育つ土壌に肥料を提供し、その御礼として豆はトウモロコシの茎に巻きついて自身が成長するために使わせてもらうわけです。カボチャなどのスカッシュはトウモロコシと豆のために地面をその大きな葉で覆って表土の流失を防いだり、地面に日光のあたるのをさえぎって雑草の生育を妨げたり、土壌に染み込む雨水の量を増やしたりします。三種類の植物がこのようにして互いに依存しあっていることがよくわかります。こうしたことが科学的にあきらかになったのは、ごく最近のことですが、地球のネイティブの人たちははるか昔から経験と知恵でこの事実を知っていたのです。

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