友だちがあそこを毒蛇に噛まれた
せっかくおいでいただいて恐縮ですが、この記事は、書籍化にともなって、削除されました。ここにあったジョークは『インディアンは笑う』(マーブルトロン発行・発売中央公論社)に、改訂版が収録されています。どうか本でお笑いください。北山耕平 拝
せっかくおいでいただいて恐縮ですが、この記事は、書籍化にともなって、削除されました。ここにあったジョークは『インディアンは笑う』(マーブルトロン発行・発売中央公論社)に、改訂版が収録されています。どうか本でお笑いください。北山耕平 拝
6月21日、月曜日。夏至。
WPPD 2004 JAPAN
静岡県富士山麓朝霧アリーナ
大粒の激しい雨が
横殴りに降りつけるなか
全身ずぶ濡れになりながらも
聖なる輪の儀式に参加してくださった
4000人にならんとする数の
姉妹たち、兄弟たちに、
そして偉大な母なる地球のスピリットに
心からの感謝を申しあげます。
北山耕平
※事務局からの公式発表によると参加者は3600名余りだったそうです。小生が書いた詩のようなものはおおげさなもので「白髪三千丈」的表現と笑ってお受けとめください。それでもほんとうにたくさんの人たち、スタッフのみんな、ひとりひとりにありがとうを! updated 6/27/2004
「ディエンムー 」はアルファベットでは「DIANMU」と書きます。2004年6月14日にカロリン諸島で発生した台風6号の名前としてつけられたもので、中国語で「雷の母」(The Mother of Thunder)を意味する言葉だそうです。ディエンムーは発生当時から大きくなることを運命づけられていた台風でした。「名は体を表す」と言うでしょ。小生は、「thunder」 という言葉や「雷」という単語に思い入れが強くて、けっこう敏感に反応してしまいます。私が気に入ってときどき参考にする「デジタル台風」のサイトでも、この「雷の母」をトラッキングしているし、上空から撮影された迫力ある写真が見れますが、そこの解説には『台風6号(DIANMU)は「非常に強い」台風へと発達しました。中心の眼が小さく引き締まり、それを取り囲む雲がぶ厚く発達していることが、この台風の強力さを物語っています(6月16日)』『昨日よりも台風の眼がすり鉢状、あるいはむしろ二重の眼になってきたようにも見えますが、台風を取り巻く雲はあいかわらず美しい渦巻きを描いています(6月17日)』とあります。
※北海道大学大学院国際広報メディア研究科で「現代中国地域文化論」を、また言語文化部で「中国語の授業」を担当する清水賢一郎先生からコメントで『「DIANMU 」は「ディエンムー」と読む(漢字で書けば「電母」)』と教えられましたので、昨日までのタイトルであった「ディアンムー」を「ディエンムー」にあらため、該当語をすべて置換しました。
>「-ian」は「イアン」と読みたくなるものですが、「イエン」になります。
>(わたしが教えている学生たちも、ときどき間違えます。口を酸っぱくし
>て言ってるんですがね)
ということです。ありがとうございました。 Updated 9:18 am 6/18/2004
雷は、チェロキーとウェスタン・ショショーニのインタートライバルなメディスンマンであったローリング・サンダーによれば「真実を告げるもの」とされ、この太陽系第三惑星には、人種とはまたことなる次元で、「サンダー・ピープル」が、「雷のごとく真実を世界に告げるのを役割とした人々」が、存在しているのだとか。雷の母は、いかなるメッセージをわれわれに運んでくるのでしょうか?
チーフ・シッティング・ブル ハンクパパ・ラコタ
「囲いのなかでおとなしく飼われているのなんてまっぴ
らだ。いい若いものたちが政府機関に食わせてもらう
だなんてとんでもない。連中がなまけものの酔っぱら
いにされちまうのはそのためだ。政府に食わしてもら
っているようなインディアンたちは、どいつもこいつ
も役たたずばっかりだったぞ。あいつらは赤い戦士で
もなければ、白い農民でもない」
※写真解説 1884年に撮影されたチーフのサイン入りの記念写真。白黒写真が日常化されていく時代とかなさって生きたために、おそらくチーフ・シッティング・ブルほど顔の知られたインディアンのチーフはいなかったのではないかと思われる。撮影のされ方も見事としかいいようがない。言葉のなかの「赤い戦士」「白い農民」とは、それぞれ「インディアン(赤人・レッドマン)の戦士」と「白人の農民」のことで、一人前の戦士でもなければ、白人の農民たちよりもたちが悪いということ。このころインディアンの多くが生き残るために白人の農場で農民として雇われて働くようになっていた。
▼英語バージョンは以下にあります。
6月11日(金曜日)の横浜青葉の国道246号線に面して建つ、まるでアメリカの大学町にあるような瀟洒でおしゃれなオーガニック・ライフ・ショップ「インターナチュラルガーデン PLANT'S」のなかのリラックスできる空間クーカラにおける夜は、わたしにとってはまことに魔法のような一夜でした。6月21日の「せかいへいわといのりの日」にむけてのとりあえず最後の集いでもあり、その日にむかってエネルギーが高まっているのを感じることのできた時間を持てました。つどいには多彩なゲストが集まってくれて、祈りあり、ゴスペルあり、ネイテイブ・アメリカン・フルートの演奏ありで、台風の影響で激しい雨が降っていたにもかかわらず、おおぜいの人たちがやってきてくれたことは、大きな力となりました。深夜すべてが終了したときには雨もあがっていたことが、正しい時と場所であったことを教えてくれていました。
みなさん、ありがとうございました。
その日の集いの冒頭に、世界各国の言葉で「Amazing Grace」を唄っている Myu さんという歌い手の方が韓国語、日本語、英語で賛美歌のひとつである「アメージング・グレイス」を歌ってくれました。わたしにとってその「どんなに悪いやつでも救われるのだ」というメッセージをこめたジョン・ニュートンという、18世紀前半にアメリカで長いこと奴隷商人をしていたロンドン生まれのイギリス人のならず者が1779年に作詩作曲した歌、「アメリカ人の心を動かした最もスピリチュアルな歌」と表現され、しばしば葬祭の時に奏でられる美しく心休まる癒しのメロディーは、特別な思いのあるものだったので、その魔法のような夜の幕開けにはふさわしいものでした。
ここ『ネイティブ・ハート』の「Storytelling Stone」というカテゴリ・ファイルのなかに「ひとが死ぬ理由」というブラックフットに伝わる物語がおさめられています。死がどのようにして人間の世界にもたらされたのかを子供たちに伝えるためのお話ですが、この「ひとが死ぬ理由」の物語とほとんどかわらないお話が、ウエスタン・ショショーニの人たちのあいだにも残されています。ブラックフットの人たちのあいだに残された物語では、一組の夫婦の神さまのお話でしたが、ウエスタン・ショショーニでは灰色狼(グレイ・ウルフ)とコヨーテの話になっています。ブラックフットは平原インディアンの部族のひとつですが、現在のモンタナ州からカナダ南部をテリトリーとしていて、ショショーニはネバダ、コロラド、アイダホがテリトリーで、両者のあいだにまったく交流がなかったわけではないのですが、実によく似ているので、どうか読み比べてみてください。
むかしむかし、灰色オオカミとコヨーテがつるんで歩いていました。その頃はまだ死というものがどこにもなかった時代です。だれ一人として死ぬようなことはありませんでした。しかし、オオカミもコヨーテもいずれは死というものがこの世界には必要なことがわかっていたのです。
今週の金曜日の夜に以下のようなイベントが催されます。小生にとっては、ここ半年ほどともに旅をしてきた「せかいへいわといのりの日 World Peace & Prayer Day」(発起人・チーフ・アーボル・ルッキングホース/ラコタ)に向けてのプレイベントの最後の催しになります。今回は時間もたっぷりあるとのことなので、「日本人をやっているわれわれにとって富士山の果たす役割」という観点から、これまで時間の関係で話すことを控えてきた日本列島のネイティブ・ピープルとアメリカ・インディアンの深いつながりについて、話してみようかなと考えています。小生がほん訳した『輝く星』(地湧社刊)の先行販売もしますから、もしよければ、来てください。 Text updated 06/09, 13:36 pm, 2004
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●2004.6.11(金)「せかいへいわといのりの日」プレイベントのおしらせ
◆日時:6月11日(金) OPEN/7pm START/8pm
◆場所:Healing Bar Ku-cgalla
横浜市青葉区荏田西 1ー3ー3 インターナチュラルガーデンプランツ内
◆Fee:1800yen with 1drink
◆内容:トーク&ライブ
Talk/北山耕平
Indian Flute/真砂 秀朗/Mark Akixa
And more(お楽しみに)
World peace & prayer Dayの呼びかけ人である北山耕平が、アメリカ先住民の伝統的教えから、私たちが地球にいきるひとりの人間として母なる地球の声に耳を傾け、学ぶことができる「新しい心の時代」についてお話しします。ゲストの真砂秀朗、マーク.アキクサのこころ和むインディアンフルートの音とともに、夏至の日を祈りの時としてお迎えになれるよう穏やかな一夜をお過ごし下さい。
◆定員の50名様を超えますと立ち見になりますので御予約をお薦めします。
車でのご来場はご遠慮ください。
◆お問い合わせ、ご予約: TEL/FAX 045ー910ー1246
11AM~8PM (水曜日定休)
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小生の新しいほん訳ですが、今週の配本には間に合わなくて、来週の火曜日(15日)に書店に並びます。本は、19世紀末、まだアメリカの領土ではなく、スペイン帝国の領土だった現在のニューメキシコ、アリゾナ地域を舞台にした小説で『輝く星』といいます。 Text updated 06/09, 13:29 pm, 2004
『輝く星-----ホピ・インディアンの少年の物語』
著者 ジョアン・プライス
ほん訳者 北山耕平
装幀 白谷敏夫(ノマド)
カバー写真 佐藤正治
刊行 地湧社 ISBN4-88503-178-8
定価 本体1600円+税
ひとりのホピの少年がスペインの軍隊によって拉致されて奴隷として売り飛ばされて、彼を奴隷として買ったマウンテンマン(毛皮採集を目的として山に単独ではいる人)と人里離れた厳寒の山奥でビーバー猟をしながら一冬を過ごすあいだの出来事を、厳しくも美しい自然を背景にハートウォーミングな小説として描いたもので、後味のさわやかな「スピリット」のある冒険物語です。西部劇によくあるような人殺しのシーンは一度も出てきません。実際に起った事件を下敷きにして小説化したものですが、無骨な山男と彼の息子ほどの年が離れたホピインディアンの少年との異なる世界に生まれて育ったふたりの奇妙な友情について書かれています。著者のジョーン・プライスは、アリゾナで生まれて育った女性で、現在はスコッツデールという町で暮らし、そこにあるメサ・コミュニティ・カレッジの名誉教授として哲学と宗教学を教えていて、長年ホピの人たちからの信頼も暑く、白人女性としては最初にキバでおこなわれる神聖な儀式に招待された人物でもあります。宗教学の教授としてフォー・コーナーズ地区(アリゾナ、ニューメキシコ、ユタ、コロラドの四つの州が接するエリア)の聖地としての役割についてネイテイブ・ピープルの世界観に基づいて考察し、20年ほど前に公開された論考「The Earth is Alive and Running Out Of Breath」は、「母なる地球の現状を知るために重要な論文」として、現在もなお全文が、とあるWEBで公開(英文)されていて、多くの人たちに影響を与えつづけています。この論文は「地球は生きている、そして息も絶え絶えになっている」というタイトルで日本語にもなっていて、雲母(きらら)書房から刊行された『原子力の時代は終った』(人間家族編集室編、1999年)という本に所収されています。
せっかくおいでいただいて恐縮ですが、この記事は、書籍化にともなって、削除されました。ここにあった文章は『ネイティブ・アメリカンとネイティブ・ジャパニーズ』(太田出版2007年7月刊)に、加筆改訂版が収録されています。ネイティブ・ハート・ブログの書籍化については「さらにブログを続けるということ[Native Heart Friday, June 01, 2007]」のアーティクルを参照のこと。わざわざ探し出してここまでこられたのに誠に申し訳ない。願わくば拙著にて、より完成された表現媒体となったものを、お読みください。北山耕平 拝
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