★ストーリーテリング in 横浜のお知らせ 再掲
5月22日(土曜日)に「6・21せかいへいわといのりの日」のためのストーリーテリングの会を横浜でひらきます。女優でひとり語りの第一人者でもあり、ストーリーテリングの復権のために自分の道をすすんでおられる古屋和子さんと、小生がストーリーテリングをします。古屋さんは今回、この会のためにわたしが翻案した『虹の戦士』を彼女のアレンジで語ってくれます。わたしは『聖なる場所』について、自分のなかにあるものをみんなと分け合えたらと思っています。
「6・21せかいへいわといのりの日」のための
ストーリーテリング
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語り 古屋和子さん 「虹の戦士」(北山耕平翻案から)
講演 北山耕平 「聖なる場所について」
会場 SPACE ALTA(スペース オルタ)
〒222-0033 横浜市港北区新横浜2-8-4
オルタナティブ生活館B1 地図
日時 5月22日(土曜日)
時間 午後6時30分開場 午後7時開演
参加費 1500円(高校生以下1000円)
主催 SHOW、ピース・ウォーク in 神奈川有志
協賛 スペース・オルタ
問合せ 045-472-6349
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▼今回の会のなかみと、そのことでわたしが考えていることは、以下にあります。
古屋和子さんがネイテイブ・アメリカンの世界からなにを学びつつあるかは、彼女が北米のストーリーテラーたちのことを書いたエッセイ「旅の始まり 旅の途中」をぜひお読みください。
ネイティブ・アメリカンの世界では、ストーリーテリングはとても重要なものです。日本のように矮小化された文化のなかではともすると「小説家」を「語り部」と呼んだりしていますが、それはストーリーテリングのごく一部を見ているに過ぎません。ストーリーテリングと一口に言っても、それぞれは地球に生えている樹ぐらい、ストーリーテラーによってひとつひとつ全部違っているのです。もしそうしたストーリーテリングに共通しているものがあるとするのなら、それは「すべてのいのちを賛えるもの」であるということでしょうか。植物たちも、動物たちも、鉱物たちですらいのちあるものとして話されるし、わたしたち人間のご先祖たちも同じいのちを分け合うものとして賛えられているのです。
地球に生きる人たちのストーリーテリングは、その根を深々と地球におろしています。大地とそこにあるいのち、水や風や空との深いつながりのなかから、母なる地球との親密さをうかがわさせるさまざまな声が生まれてくるのです。ネイティブの人たちのストーリーテリングは、けしてワンパターンではありません。歴史を語ることもあり、伝説や神話の世界にみんなを連れていくこともあり、スピリットの教えを伝えるものあり、儀式や祀りのやり方を教えるためのものあり、世界の見方を伝えるためのものも、エコロジカルな知識を次ぎの世代に伝えるためのものがあったりと、実にさまざまです。いわゆる物語を語ることから、ほとんどフリートークに近くて、聞いている人たちに生きていくための力を与えるメディスントークまで、じつにさまざまです。これらをひとつの範疇にいれることなどおよそ誰にもできません。
わたしも、古屋さんも、別々のアプローチの仕方でネイティブ・アメリカンのストーリーテリングの研究と勉強を続けてきました。ふたりとも同じように日本列島の自然に根をおろしたストーリーテリングの復権を願うものでもあります。今回われわれが横浜で「6・21せかいへいわといのりの日(WPPD2004)」のためのストーリーテリングの会をおこなうことにしたのは、別の道を歩いていたわたしたちを近づける働きをした「夏至の日の祈り」のために自分たちになにができるかを考えた結果でありますが、この動きが日本列島のスピリットと自然を賛えるためのストーリーテリングの大いなる再発見につながればよいと考えているからでもあります。したがって今回わたしは古屋さんに、わたし北山耕平がかつてアメリカ・インディアンの世界に深々と足を踏み入れるきっかけと力を与えてくれ、なんとかしてその話を日本列島に生まれた次ぎの世代に伝えたいと思って翻案もした「虹の戦士」の伝承を、ひとり語りで演じてくださるようにたのみました。
できるだけたくさんの人たちと、わたしたちが失いつつある地球とのつながりについて、この機会に考えあうための時間を共有したいと願っています。お近くのかたはぜひ当日にお立ち寄りください。
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