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Saturday, April 10, 2004

偉大なるいのちの輪の一部になる

ジェームス・マディソン博物館農業館」の「ネイテイブ・アメリカン」のセクションには、イギリス帝国から亀の島への入植がはじまってすぐのころの「ニューイングランド」の絵地図と、前述のネイテイブ・アメリカンの教えの言葉、遺跡から発掘されたかのような先住民の矢じり数個の写真、そしてネイテイブ・アメリカンのアメリカの農業への貢献を賛えるふたつの文書が掲載されている。そのひとつは昨日紹介したので、今日は「農業技術」のところを読んでみた。

               ▼▼▼▼

「ネイティブ・アメリカンが実践していたもうひとつの農業技術は、種類の異なる作物を互いに側に近づけるようにして植えていくやりかたである。同じ作物を平行に2列並んで植えたら、その間のところには別の作物を植えていくのである。限られたスペースの利用の仕方として勝れているばかりか、土地のもつ力を最大限に引き出すやり方でもある。土地を有効的に活用することで次ぎの世代のためにそなえるのがネイティブ・アメリカンの伝統的なやり方なのである」

「ネイテイブ・アメリカンは土地を肥やすために、魚の頭を植えた作物の側にひとつずつ置いていく。それぞれの作物が植えられた列に沿うように、ひとつずつ魚の頭の部分を置いていくのである。この魚の頭は、天然の肥料となる」

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土地の力を増やすために魚の頭を置いていくやり方はともかく、数種類の作物を一緒に育てるやり方を、彼らはおそらく数千年来続けてきたのかもしれない。基本的には「メイズ(トウモロコシ)」と「豆」と「スカッシュ(カボチャの一種)」をコンパニオン・プランツとして育てるやり方で、ネイテイブの人たちはこの三つを「三姉妹(スリー・シスターズ)」と呼んでいる。まだ魚の頭を肥料として使う方法も、悪い方法だとは思えない。こうした数千年前にはじまった農耕をつづけるなかで培われた地球で生きるための智恵の本質のようなものがそこにはあるからだ。

400年ほど前、もともと小指の先ぐらいの大きさのイチゴしか知らなかったヨーロッパの人たちが、とてつもなく大きなイチゴを栽培しているネイティブ・アメリカンに驚愕して、その種子をイギリスに持ち帰り、それが今のストロベリーにつながっているという話を昔ぼくは聞かされたことがある。

おそらく日本列島の先史時代においても、このネイティブ・アメリカンたちと同様の、土地(地球)と環境とすべてのいのちの本質とを深く理解したうえでの「農耕」が続けられていたにちがいない。種をまいて植物を育てながら土地の世話をすることは、偉大なるいのちの輪の一部になるために、地球とともに生きる人たちにとっては絶対的に必要なことなのであったのだから。

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