ハワイの掟十ヶ条
昔に南太平洋のかなたから、メネフネと呼ばれた「小さな人たち」の暮らす楽園のような島々に移り住んだポリネシアの人たちのことも、そこがアメリカに占領され州のひとつに組み込まれてしまって以来、ネイティブ・アメリカンと呼ばれています。ハワイの先住民の人たちのことです。ネイテイブ・ハワイアンにも、アメリカ・インディアンにとってのメディスンマンやメディスンウーマンのようなシャーマンがいて、彼らは「カフナ」とか「カプナ」南太平洋の島によっては「タフナ」と呼ばれています。それは「秘密をまもる人」を意味するポリネシア語ですが、医術、科学、法律、建築、教育、農業など万能に秀でた知者であり、なによりも優れた料理人でもあります。
あるカフナの言葉に「ハワイの文化のなかでは、われわれ人類はみな兄弟であり姉妹である」というものがありました。なんだ「人類みな兄弟」論か、もうひとつの「隠れ八紘一宇的発想」かと思われるかもしれませんが、その言葉には後段があります。「ハワイ人を決定づけるのは肌の色でもなければ血でもない。重要なのはハートの色である」と続くのです。誰かひとり特別な人の持つ傘のしたで人類が兄弟としてつながるというのではないのです。ハートの色は分け隔てなくみな同じなのですから。
だからぼくはハワイの風と土と光が好きで、十数年前にはハワイのそれぞれの島を時には野宿し、あるときはコーヒーのプランテーションの従業員小屋に転がり込んだりしながら、のんびりとまわった経験があります。ハワイ州観光局の公式ホームページを見ればわかるだろうけれど、あの風土を嫌いな人はまずいないよね。それからも何度かハワイを訪ねてきました。で、あるとき偶然に見つけた「ハワイの掟十ヶ条」とはこういうものです。
- 天気でその日を判断してはならない。
- 人生における最高のものは「もの」ではない。
- 真実を話せ−−忘れてはいけないことは少ないのがよい。
- 話す声はおだやかに、着るシャツは派手に。
- 目標はあてにならない−−狙わずに射た矢ならはずれることもない。
- たくさんのおもちゃとともに死んでも、死ぬことにかわりはない。
- 年齢は相対的なもの−−山を越して下りになればスピードもでる。
- 金持ちになる方法はふたつ−−働くのをふやすか、欲しいものをへらす。
- 美とは内側のもの−−見た目にはなんにも意味がない。
- 雨が降らなければ、虹は見れない。
やはりいいなあ。ということで今後もネイティブ・ハワイアンのことも、ネイテイブ・アメリカンとしてぼくのブログではとりあげていきます。
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