時間がない
The Indigenous Language Institute(先住民言語研究所)という研究機関が、アメリカのニューメキシコ州のサンタフェという都市にあります。北アメリカ大陸の先住民族のオリジナルの言語と共同体と文化を守るための闘いを続けている非営利の組織です。ここの資料に興味深いことが書かれていて、それが今のアメリカ・インディアンだけでなく、かつて「亀の島」と呼ばれた北米のネイテイブ・ピープルの置かれている現状を伝えていると思われるので、日本語にして書き写しておきます。なにしろ、母なる自然と同様に、母なる言語というものは「ひとたび失われてしまうと、永遠にとりもどすことができないもの」なのですから。
*もともと「300」あったとされるオリジナルの北米先住民の
言語のうちで現在も残っているものはわずか「175」のみ。
*そのうちの「125」の言語は、その言葉を習っている子ども
が存在しない。
*「55」の言語は、その言葉を話す長老が「1人から6人」し
かおらず、この人たちが亡くなると、その言語も失われてしまう。
*このままなにも手を打たなければ、今後50年で残るであろう
言語は「20」まで激減する。
「Sharing Circle (Infos)」カテゴリの記事
- トンボから日本人とアメリカインディアンのことを考える(2010.09.03)
- ジャンピング・マウスの物語の全文を新しい年のはじめに公開することについての弁(2010.01.01)
- ヴィレッジヴァンガード 下北沢店にあるそうです(2009.12.30)
- メリー・クリスマスの部族ごとの言い方
(How to Say Merry Christmas!)(2009.12.24) - 縄文トランスのなかでネオネイティブは目を醒ますか 27日 ラビラビ+北山耕平(2009.12.16)
The comments to this entry are closed.
Comments