そらがおちてくる(物語)
ズニ一族に伝わるおはなし
再話・北山耕平
しちめんちょうのすがたをめざとくみつけたコヨーテが、しち
めんちょうにかけよって、いいました。
「きおつけろ、そらが、おちてくるぞ。」
「どうしてそんなことがわかるの?」
しちめんちょうがいうと、
「そらのかけらがおいらのしっぽにおちてきたんだ。どこか
に、おいらのはいれるぐらいの、あなはしらないか? そらに
つぶされてしにたくはないからな。」
「わたしも、いっしょにいっていい?」
「いいともよ。」
ふたりがあるいていくと、にわとりがいました。コヨーテがい
いました。
「きおつけろ、そらが、おちてくるぞ。」
「どうしてそんなことがわかるの?」
にわとりがいうと、
「そらのかけらがおいらのしっぽにおちてきたんだ。だから、
みをかくせるような、あなをさがしているところだ。そらにつ
ぶされてしにたくはないからな。」
「ぼくも、いっしょにいっていいかな?」
「いいともよ。」
さんにんがあるいていくと、こんどはこひつじとであいまし
た。コヨーテがいいました。
「きおつけろ、そらが、おちてくるぞ。」
「どうしてそんなことがわかるの?」
こひつじがいうと、
「そらのかけらがおいらのしっぽにおちてきたんだ。だから、
みをかくせるような、あなをさがしているところだ。そらにつ
ぶされてしにたくはないからな。」
「わたしも、いっしょにいっていいかな?」
「いいともよ。」
よにんがあるいていくと、こんどはがちょうとであいました。
「きおつけろ、そらが、おちてくるぞ。」
「どうしてそんなことがわかるの?」
がちょうがいうと、
「そらのかけらがおいらのしっぽにおちてきたんだ。だから、
みをかくせるような、あなをさがしているところだ。そらにつ
ぶされてしにたくはないからな。」
「わたしも、いっしょにいっていいかい?」
「いいともよ。」
そしてとうとうごにんがあなのあるばしょにとうちゃくする
と、コヨーテはふりかえりました。くちからよだれがたれてい
ます。さいしょにたべられたのはおいしそうながちょうでし
た。つぎにこひつじがたべられ、にわとりがたべられ、さいご
にしちめんちょうも、きれいにたべられてしまいました。たべ
られたひとたちはにどとかえってきません。だからコヨーテが
あなたに、
「きおつけろ、そらが、おちてくるぞ。」
とこえをかけてきても、ぜったいに、そんなはなしをしんよう
して、ついていってはいけません。
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